【本日のレジリエンス 第356弾】
◆テーマ:伝わらない理由は…
今日、うちの長女(大学2年生)が韓国へ2泊3日で遊びに行きました(^_^;)
事前に「今、日本との関係性の悪い国だから気をつけて」と伝えて、旅行を辞めさせるという判断は取りませんでした。
それは子供が(一部かもしれませんが)情報を得た上で決めたこと。そこで何かあっても学ぶことの方が多いはず!と思って送り出しました。
ただ今韓国で起きている「不買運動」「抗議デモ」これに至る大きな要因となった輸出規制のホワイト国除外…なんとなく分かっていましたが明確に答えられないので調べてみました。
ネットで調べてみると、世耕大臣のツイッターで理由をおっしゃられていました。
理由は4つです。
①:従来から韓国側の輸出管理に不十分な点があり、不適切事案も複数発生していた。その件について申し入れしていたが十分な意見交換の機会が無くなっていた。
②:近時で輸出許可を求めることにした製品分野で韓国に関連する輸出管理を巡り不適切な事案が発生している。
③:今年に入って両国間で積み重ねてきた友好関係に反する韓国側の否定的な動きが相次いだ。旧朝鮮半島出身労働者問題についてはG20までに満足する解決策が示されなかった。
④:①~③を勘案した結果、韓国との信頼関係の下に輸出管理に取り組むことが困難になっていると判断した。
また、経済産業省も4つあげています。
①半導体などの管理で「不適切な事案」があった。
②貿易管理の体制が不十分なこと。
③通常兵器への転用を防ぐための規制がしっかりしていないこと。
④日韓当局間の対話が不十分なこと。
ただ「不適切事案」が何かは「守秘義務がある」と言って経済産業省は明言していません。
ここでメディアの予測がいくつか挙げられていますので紹介します。
「韓国に渡った部品が戦略物資などの本来の趣旨と異なるところに使われた」
「第3国に渡した」
「韓国の船舶が北朝鮮船舶の違法瀬取りに従事していること」
「韓日のレーダー・哨戒機問題を触発した昨年12月20日の事件」…
ここでの問題は、文大統領をはじめ韓国政府が「徴用工問題の報復措置」と主張し、報道されていることです。
韓国政府はホワイト国除外の本当の理由を分かっていて反日感情を高めるために「報復措置」と言っているんだと思いますが、韓国国民は毎日のようにこのような報道が流れれば、日本は歴史問題を経済問題と絡めた!と思われても仕方ありません。
今回この問題を取り上げた理由は「伝える側の主張」と「受け取る側の理解」の不一致についてです。
受け取る側が理解していないということは伝える側に問題があります。
これは会社でもよく起こりうることです。(アンケート調査で、上司または部下とコミュニケーションが取れていますか?の解に、上司は8割が「取れている」となり、部下の方は「取れている」が4割しかありませんでした。)
今回の件で足りていないのは「具体性」です。
不適切な事案が何なのか?が大事でしょう。ただ「守秘義務がある」とのことなので、これ以上のことは伝えられないのかもしれませんが、韓国政府が何度も「報復措置だ」と報道しているのに対し、日本は「報復措置ではない」とコメントするのではなく、前述した4つを毎回伝えるべきなのではないでしょうか。
今のような報道ばかりされると日本人でも明確に理由を言えない方がいるのでは…自分だけかな?(;^ω^)
教育でも明確な課題を伝えない限り、どれだけ教えても成長は見られません。是非相手に課題を明確にしてもらうための投げかけをして欲しいものです。