【本日のレジリエンス 第253弾】

 

◆テーマ:実体験と理論の両方必要

 

「今日からあなたもリーダーだ!権威で牽引せず「共感で動く」組織をつくる」というテーマの記事を見ました。

 

そこでは、日本企業における典型的なリーダーは、明確な意思で組織を統率し、組織を引っ張っていく「牽引型リーダー」で、その素養は限られた人だけが持つものと思われがちだとおっしゃられています。

 

また牽引型の方は全てを把握してみんなをリードする「賢者風リーダー」はあまり必要ではなく、「愚者風リーダー」が必要ではとうたっています。

※「愚者風リーダー」とは、自分が何をしたいのか、何が心地良いのかというところに敏感になって、「自分がリーダーシップをとれること」「周りをリードしていきたいと思えること」でリーダーシップを発揮するという考え。

 

この記事にコメントされてる方は、15年以上教育現場に関わってきた方で、多くの実績もある方です。

 

ただ自分が思うに「賢者風リーダー」や「愚者風リーダー」どちらも相手やタイミングによってそのタイプを変えるべきではないかと思います。

 

SL理論やカッツ理論があります。

「SL理論」の画像検索結果

SL理論では相手の仕事習得度によってリーダーの接し方を「教示的」だったり「委任的」だったりと変化させます。

カッツ理論では若手、中間層、役職者によって必要なスキルが変わります。

 

また、仕事の内容によっても変化が必要です。

管理的な業務であれば「パワーメント・リーダーシップ」が必要で、企画などの創造的な仕事には「エンパワーメント・リーダーシップ」が必要となります。

 

そして、理論ではそうであっても、教える本人の性格や価値観、テンションやモチベーションを踏まえて対応することが大事で、そこには経験が必要となります。

 

このように、臨機応変な対応が必要で、自分が問題だと思うのは、日本人は真面目で「○○」と決めたらそれに従おうとしてしまうことではないかと感じます。

 

是非、部下の状況など把握する観察力を高めて部下が育つ環境作りやコミュニケーションが取れるマネージャーが増えてくれることを願います。