【本日のレジリエンス 第223弾】
◆テーマ:紙幣の大きさの違いに意味はあるの?
2024年に新紙幣が発行されます。
そこで変更して欲しかったのが紙幣のサイズ。
マチのある長財布だと、紙幣の角が若干ですが折曲がってしまいます。(A型几帳面な自分としてはスゴク気になります)
「財布を大きくすれば!」と言うご意見もあるかもしれませんが、上着の内ポケットに入れるためこれ以上大きいものには出来ません。
それでよく折り曲がるのが、一番大きな一万円札。
皆さんもお気づきだと思いますが、紙幣の額によってそれぞれ大きさが違います。
ちなみに現行の紙幣のサイズは以下のようになっています。(新紙幣も全て同じだそうです。)
・10000円札=76×160(福澤諭吉)
・5000円札 = 76×156(樋口一葉)
・2000円札 = 76×154(首里城守礼門)
・1000円札 = 76×150(野口英世)
縦は全て一緒で、違うのは横の長さです。
この長さの違いは、目が見えない人でも識別できるようにするためだそうです。(最近は凹凸印刷で判断できるようにしてあるそうですが)
ただ、このキャッシュレスの時代になっていくなか、何故紙幣を新しく変更するのかという疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
先日プレジデントの記事で説明されていました。
簡単に言うと個人の「タンス預金」を可視化し、国が国民資産の捕捉をすることが狙いだそうです。(公の理由としては偽造防止として説明されているそうです。)
では何故、捕捉できるのかと言うと、古い紙幣は使えるにしても、お祝いなどのときに人に渡すわけにもいかないし、店で使うにしても、旧紙幣を知らない世代店頭に立つと断られるかもしれないなどの心理的なものが働き銀行に入金したりするからと言われています。
また、国が捕捉することで得られるメリットは、消費税の増税だそうです。徴税を行う上で、所得税や法人税などの申告が多い少ないで金額が変わるものより、商取引の全体が把握できれば消費税を完全徴税することができます。
やっぱり、この新紙幣への切り替えの背景には国の思惑が働いてるってことですね。
冒頭の問題に戻りますが、もうちょっと小さくして欲しかった紙幣。ただ昔はもっと大きな紙幣が発行されたらしく、明治24年11月15日に発行された改造百円券は縦130ミリ、横210ミリだったそうです。(A4サイズの用紙を縦に半分ぐらいの大きさ)
今回はそんな大きな紙幣にならなかっただけでも良かったとすることにしました。