brilliant-memoriesのブログ

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Buddyさん/ドエルさん/SLAVEさんでもあり、V系好きのギャ男でもあり、60〜00年代の音楽好きでもある自分がお送りするこのブログ。

アルバムレビューや自作曲の発表、日常、ブログなどいろんなことをします!

「春ですねぇ~。新しい日々って人生に於いて重要な瞬間だと思いますが、時間はそれを考えさせることなく足早に流れていくということを最近痛感しています。」

 

お疲れ様です!今回はVAMPSが2009年にリリースしたアルバム「VAMPS」のレビューをしていこうとおもいます。確か、大学2年の頃に「FAITH」まで行っていたHYDEソロのアルバムレビューですが、当時VAMPSのスコアを持っていなかったという理由で一時中断しておりました。新学期1発目はその続きをやっていきますよ。まずは今回より、激HYDEの側面の原形を作り上げた音楽ユニット「VAMPS」のアルバムをレビューしていきます。よろしくお願い致します!

 

VAMPSはHYDEソロ「FAITH」で本格的に意気投合したHYDEとK.A.Zが2008年に始めたユニットであり、2017年末まで活動していました。ライブやフェスを主軸として活動していたのもあり、盛り上がり重視の楽曲が多いです。現在まで全4作のアルバムをリリースしていますが、録音方法を変えての広がりを追究したり、世界を見据えて方向性をガラリと変えてみたり、新たなプロデューサーと共に創り上げて、更に様々なアーティストとコラボレーションしたりとどれも非常に濃い作品となっております。2017年に活動をストップした彼らですが、「冷却期間」としており、復活の希望を残しての休止となっております。

 

アルバム「VAMPS」のポイント

 

・冒頭にてVAMPSは現在のHYDE様のソロ、激HYDEの原形を創ったといいましたが、実はそれは晩年の音楽性。この頃は共同で製作した「FAITH」の音楽性の発展系のようなロックナンバーを製作していたんですね。ただ「FAITH」特有の暗い部分を断ち切ったことにより、カラッとした香りや歌詞が全英詞の楽曲もリリースするといった部分など確実に洋楽へ強い一歩を踏み込んだ作風が印象的で、当時のVAMPSの方向性を此処に感じることができると思います。

 

・「FAITH」から引き続き、作詞はHYDE様が、作曲は両者がそれぞれ手掛けるという方向性となっております。アレンジでVAMPSのカラーとなりますが、楽曲展開やメロディラインの構築といった部分に両者の個性が現れているので、注目しながら聴いてみると更に新たな発見が出来ると思いますよ!

 

・リズム隊にはサポートメンバーとして様々なベーシスト(なんとあのChirolynも!)やドラマーが参加。その中からライブではベースにJu-ken、ドラムには「特撮」でお馴染みのARIMASTUが固定され、2017年の活動休止までこのメンツで活動していくことになります。

 

果たしてどのような世界が広がっているのでしょうか!!

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青→シングル曲 黒→アルバム曲)

 

1.「BITE」(作曲:HYDE)

 

インスト。ゴシックなテイストの世界観に迷い込んだ少女が何かに襲われるというストーリーであり、どちらかといったらサントラの側面が強いです。

 

2.「LOVE ADDICT」(作詞:HYDE 作曲:HYDE)

 

1stシングル。この曲こそVAMPSのはじまりを告げる1曲になりました。現れたのはノリの良さを強調したロックンロールナンバーです。

 

当時はHYDE様とロックンロールといえば切り離せない王道のサウンドとなっていましたが、この曲では「FAITH」のコンセプトが外れた事によるカラッとしたバンドサウンドのコンビネーションが炸裂し、2人の自然体の姿が楽曲越しにストレートに出たように思います。楽曲展開もハードに行き過ぎずにキャッチーなメロディラインを乗せることでロックとポップスの黄金比を守り、更に盛り上がりのわびさびを抑えた展開の組み立てにHYDE曲の個性を感じることができるでしょう。

 

歌詞はストレート性が前に出ており、欲望を吐き出すという最高にロックンロールしているのが素晴らしいですね。VAMPSの始まり、アルバムの開幕、そしてライブのボルテージをブチ上げていくのにぴったりなリリックです。

 

3.「COSMOS」(作詞:HYDE 作曲:K.A.Z)

 

ストレートなバンドサウンドを中心として進行していく中で、クリーンギターのあの音色を最大限に生かしたロックナンバー。グルーヴ感を強調したロックしている曲調の中で彩るクリーンギターのあの儚さといいますかダウナーな感じといいますか。あの粒が楽曲に陰りを生み出している感じがポイントです。歌詞と合わせてみると、加速する想いと嫌われてしまうかもしれない迷いが混在する恋心を描いているように感じました。 

 

コスモスの花言葉は「乙女の真心」「調和」「謙虚」があります。歌詞はラブソングであり、ストレートに胸の内をさらけ出して思い人への愛を炸裂させています。

 

4.「SECRET IN MY HEART」(作詞:HYDE 作曲:K.A.Z)

 

やって参りました、このユニットの由来にもなっている「VAMPIREソング」ですよ!ミステリアスなクリーンギターの音色に導かれて、ディープな香りを纏ったロックの世界へ。パンギッシュなAメロ、静寂なBメ口、クイを使って弾けまくるサビと展開が多く用意されているのが特徴でバンドサウンドの様々な引き出し口をヒューチャー構成になっております。更にこの楽曲以降はバンドサウンドにキーボードによるサウンドも追加されることによってより幅広く楽曲が広がっていくのです。

 

歌詞は人間に恋してしまったヴァンパイアがテーマ。しかし異種族の壁を前にそのヴァンパイアの恋が叶うことは遂になく、来世でまた出逢いたいと願いながら死んでいくという非常に悲しいストーリーとなっております。自身の恋心と立ち塞がる壁、その間に揺れながら葛藤する姿が辛いです。

 

5.「EVABESCENT」(作詞:HYDE 作曲:HYDE)

 

3rdシングル。1st、2ndとノリの良い楽曲が続いてきた中、今度は一気に路線を変えてミディアムロックナンバーをシングル表題曲に採用してきました。16分に渡る細かいフレーズを織り込んだメジャーキーの世界観となっており、HYDEソロを思い出させるポップロックな世界観が広がります。

 

タイトルのエヴァネッセントは「消えていく」「儚い」「一過性の~」といった意味となります。夏という話題とくればそれこそ全2作のシングルのリリックがいかにも!という感じがしますが、今回は一転「夏の儚さ」がテーマとなっており、しかもなんと全日本語詞ときました。記憶の中で揺れる夏の思い出を連想させるようなリリックが展開され、HYDE様が作詞に於いて路線変更をする前に行なっていた比喩表現も多く登場しています。これらの絶妙なバランス感覚が印象的なのですよね。

 

6.「VAMRIRE DEPRESSION」(作詞:HYDE 作曲:K.A.Z)

 

やって参りました。先程、ヴァンパイア視点の悲しいラブソング「SECRET IN MY HEART」がありましたが、ここでもヴァンパイア視点から展開される楽曲です。

 

不穏なシーケンスがバックに流れる中で、楽器陣はヘヴィなリフを炸裂させるというハードコアで攻撃的なサウンドワークが大炸裂。特筆すべき点はHYDE様がシャウト混じりに”怒り”を叫ぶように歌っている点であり、これがこの時点では特に新鮮でもあり、現在の激HYDEにも通じる歌い方を披露しています。間違いなく、VAMPSとしての新たな風を吹き込んだ1曲だと思います。

 

歌詞はヴァンパイア視点から人間への嫌悪が綴られております。内容としては争いをやめない人間の愚かさ、そして更に自分らヴァンパイアのことを”悪魔”と決めつけて勝手に恐れていたりとしている部分にひどく憤っており、そんな人間共を観たくないから自分の目を潰して欲しいと訴えます。確かに、なにも悪いことしてないのに”悪魔”と決めつけて勝手に恐れていたりしたらそりゃキレますよね...。

 

7.「REDRUM」(作詞:HYDE 作曲:K.A.Z)

 

まるで海外のスパイ映画のワンシーンで流れていそうなイメージを連想させるハードロックナンバー。印象的なギターリフをヒューチャーしておりリフの荒々しさを前に出しつつも、リズムを変えてみたり、パンギッシュ風なフレーズに変貌させたりなど、バンドサウンドの引き出し口と、連携技を披露しています。

 

タイトルの「REDRUM」は殺人や凶事を暗示するホラーサスペンス表現とされており、歌詞は逆転した世界にて神に対する疑問が綴られた内容となっています。これまでにもHYDE様は神に対する怒りや疑問をリリックに落とし込んだ楽曲を世に放ってきましたが、ここでは「人を殺めることに対することは正義なのか否なのか」にスポットを当てていますね。

 

8.「DEEP RED」(作詞:HYDE 作曲:K.A.Z)

 

RED繫がりと次の曲へ。今度はダンサブルなビートに乗せて奇妙にとろけていく生々しいエロチカナンバー。リズムの土台作りをリズム隊に任せて、四方八方から彩るギターの音色がポイントであり、ニューウェイブ且つインダストリアルな側面も感じます。個人的には、hideちゃんの「POSE」や「DRAIN」辺りの楽曲が好きな人なら間違いなくハマるであろう楽曲だと思いました。

 

歌詞は恋人に魅了されて堕ちていく主人公の胸の内をサスペンス風に描きます。わかりやすい比喩表現を交えて生々しくなるトリックに注目です。

 

9.「I GOTTA KICK START NOW」(作詞:HYDE 作曲:HYDE)

 

2ndシングル。イントロや本来ならギターソロに位置する部分にユニゾンリフで攻め立てるアプローチなどリフの重要性を大切にしている1曲です。この曲も「LOVE ADDICT」同様ノリの良さが全面に押し出されており、更にHYDE曲お馴染みの大胆な転調も織り込むことによって存分に作曲者の個性が発揮された1曲になっております。

 

歌詞は好きな人への好意をさらけ出した内容であり、一夜の中で虜にしようと奮闘する1連の流れが映ります。頭に”淫らな意味じゃなくて”と前置きしてカッコつけているように振る舞いつつも、終盤にそれっぽい隠喩が出てきて隠していた部分が丸見えになっている...という部分がいかにも”人間”って感じがして面白いです。

 

10.「TIME GOES BY」(作詞:HYDE 作曲:K.A.Z・HYDE)

 

1stシングルのカップリング曲。K.A.Zが手がけた原曲をHYDE様と共に創り上げていった結果、VAMPSの楽曲の中でも非常に珍しい2人の共作クレジットがついた楽曲となっております。

 

VAMPS結成よりもかなり前から存在していた楽曲ということで、まさに「666」辺りの世界観を思い出させる爽快なロックナンバーとなっております。8ビートを大切にしたバンドサウンドの連携が光り輝き、「666」の頃から応援してきたHYDEファンの方々は終盤の伸びやかなギターソロに懐かしささえも感じたりするのではないでしょうか。

 

歌詞は終わった恋を回想しながら車を走らせる主人公が描かれているのですが、それでもまだ恋人の事を想いつづけているという部分が非常に切ないです。更に楽曲がこんなにも底抜けに明るいのでこの歌詞が乗ることによって生まれるギャップも広がり、無理矢理振る舞っている感じがしてしまって更に切なさが倍増するのです。

 

11.「SWEET DREAMS」(作詞:HYDE 作曲:K.A.Z)

 

K.A.Zの楽曲と言えば激しい楽曲のイメージがありますが、現れたのはピアノの音色が煌めく幻想的なバラードです。ワルツのリズムを使い、Aメロの静けさとサビの激しさの2面性が大きく押し出された楽曲展開となっております。バンドサウンドよりもピアノとストリングスを前に出したサウンドワークとなっており、まさにタイトル通り甘い夢の中にいるような感じがしますよね。

 

今作の激しい楽曲ではルート弾きで楽曲を引っ張ったり、ユニゾンで音に迫力をプラスしていたりと楽曲の土台作りに徹していたベースがここで大爆発。ピアノとストリングスの間で低音域から高音域までカバーするメロディアスなフレーズを多く織り込んでおり、ここが現実なのか夢の中なのかその境界線に立たせているようなミステリアスな感触が非常に心地よいのです。

 

歌詞は甘いラブソングとなっており、旅先からきっと今眠っているであろう恋人に甘い恋を囁くというシチュエーションとなっております。シチュエーションから囁く言葉まで、総てがロマンティックなんですよね。

 

この後、この曲は4thシングルとしてリカットされることになります。ということは、ここで遂にK.A.Zの楽曲がシングル表題曲に採用されたのでした。

 

12.「HUNTING」(作詞:HYDE 作曲:K.A.Z)

 

2分間という時間の中に、サーフなギターソロとパンギッシュに暴れ散らかすゾーンが混在する暴れ曲。暴れ散らかすゾーンは勿論コールアンドレスポンスゾーンとなっており、一緒に叫び散らかすときっと楽しめることができることでしょう。ただ、この直後にもっと凄い暴れ曲が来るので、比較するとどうしても印象が薄めになってしまうのが惜しいところです。

 

13.「SEX BLOOD ROCK'N'ROLL」(作詞:HYDE 作曲:HYDE)

 

本アルバムのラストを飾るのは、後に出すベストアルバムのタイトルにもなり、VAMPSのライブでは勿論、その後のHYDE様ソロでも引き継がれ、定番というレベルを超越した激しい暴れ曲。

 

荒々しさ全開の音楽性が炸裂するのですが、シャウト混じりのHYDE様のボーカル、コールアンドレスポンス、そしてユニゾンしながら荒々しく攻め立てるバンドサウンドなどそれぞれに見せ場が与えられているのが見どころです。こんなに個性的な展開を詰め込みつつも3分足らずで終わるというのも、また素晴らしいですね。

 

前述したように現在のHYDEソロでも歌われている1曲なので、HYDE様のライブに行きたいなら勿論、暴れたい時に聴いてほしい1曲です。

 

 

今作はバンド名をタイトルにしたこともあって、(当時の)VAMPSの名刺代わりとなるような楽曲が並んだアルバムだと思いました。洋楽の香りを注ぎ込みつつもロック、ハードロック、バラード、そして今後にも繋がるヘヴィな楽曲などバンドサウンドの連携を追究しながらバラエティ豊かな楽曲達が並んでいた印象です。まさにVAMPSはここからはじまった!と感じさせるアルバムで、更に2026年から観てみると「ここから更に凄い進化をするんだぞ...!」とワクワクしてきました。

 

次回は「BEAST」のレビューとなります。海外でのレコーディング、そこでの録音方法から広がりを追究した楽曲達が並び、更に独自のカラーを深めていくことになります。

 

今回もありがとうございました。プライベートが忙しくなってきたため、これまでの学生時代のように頻繁な更新はできなくなってしまいますが、今後も無理のないペースで更新していこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします!!