brilliant-memoriesのブログ

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ドエルさんでもあり、V系好きのギャ男でもあり、60〜00年代の音楽好きでもある私がお送りするこのブログ。アルバムレビューや自作曲の発表、日常、ブログなどいろんなことをします!

「冬の電車の中ってすごく眠くなりませんか?、睡眠とった日でさえもかなりの眠りに誘われるんですよねぇ〜」

 

お疲れ様です、東武東上線で爆睡した者です。今回はラルクのアルバム未収録曲をレビューしていくシリーズをやっていこうと思います。今回はアルバム「BUTTERFLY」以降にリリースされたシングル、そして当時のカップリング曲を飾っていた「L'Acoustic」された楽曲達を主にレビューしていく予定です。うち何曲かは来るアルバムに収録されると思いますが、もうすぐ学生が終わるのでこの機会にちゃんと書いておきたいなとおもった次第です!久々のラルクの楽曲レビュー、気合い入れていきますよ~!!

 

これまでのラルクに大きなイベントがあった際にこれまでのレビューページも書き足したり、新たに思った感想を書いたりと都度都度書き加えを行っていきましたが、このブログをはじめて最初に書いたレビューこそがラルクだったので、現当時自分の中にあった「感想を簡潔に纏める」という謎ルールが大きく作動していました。近年では大きく書き方も変わっているため、35thラニバーサリーに合わせて大きくリニューアルする予定で御座います!

 

それではよろしくお願いします!!

 

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青→シングル曲 赤→カップリング曲 黄色→配信限定楽曲 紫→受注生産限定作品

 

ー2011年ー

 

38thシングル「XXX」

 

パンクアンシエルが前作で終了し、今作のカップリングからはこれまでの楽曲をアコースティックアレンジするL'Acoustic企画が開始。ちなみにてっちゃんは「メンバーが各ソロで出した曲をラルクでカバーする」というかなり気になるかなり斬新な企画を提案したとのことですが、hyde様が却下したとのこと。確かに名義を使い分け、独立させた世界観を展開おりますし、ソロ活動をやりたいと言ったきっかけも踏まえると解るように思います。

 

2.「I'm so happy -L'Acoustic Version-」(作詞:hyde 作曲:hyde)<プロデュース:hyde>

 

4thシングル「風にきえないで」のカップリング曲をラコースティックリメイク。

 

原曲のロックなサウンドから一変、メロウなアレンジに。エレクトーンが核心を占めて、様々な顔色を見せながら世界観が展開されていく中、バックで鳴るゆっきーのブラシを使ったドラムアプローチも彩りを添えが非常に心地が良いのです、素敵なサウンドワークになっております。尚、この曲の使用楽器はその2つのみなので、てっちゃんとkenちゃんは不参加となっています。

 

音が少ないので、それぞれの楽器に秘められた個性を存分に堪能することができるアレンジとなっております。楽曲は間も無く死を迎える人間を写した世界観ですが、死ぬ直前の儚さ、そして寄り添ってくれる恋人への最後の感情表現という2点をエレクトーンってこんなに的確に幅広く表現できるんだと感じた瞬間でもありました。

 

そして勿論、hyde様の表現もリリース当時と比べると進化しており、感情を乗せた表現が非常に素敵なのですよね。

 

39thシングル「CHASE」

 

2.「My Dear -L'Acoustic Version-」(作詞:hyde 作曲:hyde)<プロデュース:ken>

 

アルバム「AWAKE」収録曲をラコースティックリメイク。

 

深い深い夢の中にいるような世界観。静かで儚いこの感触はまさにレム睡眠の彼方、原曲とはまた違った幻想的な世界観が展開されていきます。前回と同じく音が少ないという起点を活かして、今回はピアノの様々な顔色を見る事ができる点がポイント。ピアノを弾いているのは初期ラルクに於いて様々な楽曲に携わってきた冨樫先生です。

 

今回はしっとりしたテイストで行くのかと誰もが思いますが、2番が終わると一転。バンドサウンドが登場し、鮮やかに彩りを添えて盛り上がります。そこには原曲には無かったkenちゃんのギターもちゃんと存在しているのも注目ポイント。この光景はファンにとっては待望の瞬間だったことでしょう。

 

原曲とこのリメイク、どちらも別々の幻想的な顔を持つので、是非ともどちらのリメイクも聴いてほしいですね。

 

ー2012ー

 

English version

 

・「XXX -English version-」(作詞:hyde 作曲:hyde)

 

2012年5月配信。R&Bを取り入れた故の洋楽のエキスが活きている楽曲であるために、この曲に英語が合わない訳がないのですよね。原曲とはまた違った艶やかさを感じました。勿論、てっちゃんのハモリも英語を歌っております。Mステに於ける「XXX」は日本語バージョンと英語バージョンがそれぞれ披露されていました。

 

・「CHASE -English version-」(作詞:hyde 作曲:ken・hyde)

 

2012年5月配信。この曲もユーロビート、EDMの香りを感じさせる洋楽のエキスが入っている為に英語が合わない訳がない1曲です。本来の日本語詩の部分に英語が乗ることになるので、同じメロディでも英語のスペルの細かさによって生まれる16分な部分が楽曲のスピード感を更に高めているように感じました。個人的にこの曲は『高級車で首都高を突っ走る』というイメージを持っている楽曲なので相性バッチリです。

 

最後のこの曲の1つの見所でもあるてっちゃんのコーラス「Oni~Gokko」もちゃんと炸裂しています。GLAYのレビューで幾度か触れましたが、改めてGLAYが「かくれんぼ(BAD APPLE)」でラルクが「鬼ごっこ」なのもいいですよね~♪

 

ー2014ー

 

シングル「EVERLASTING」

 

世間はアナ雪や半沢直樹、自分達世代はアイカツ、妖怪ウォッチブーム真っ只中の2014年。3月21・22日の2DAYSで行われた、現在でも指で数えられるレベルの選ばれしアーティストしか開催されていない「国立競技場」でのライブ『L'Arc~en~Ciel LIVE 2014 at 国立競技場』で披露された新曲。この曲は受注生産作品となっていて、シングルにカウントされていない、よってMVもない等、かなり特殊な立ち位置の作品ですが、公式ではシングルとして扱われています。受注生産作品ですが、配信がされているので、現在でもこの曲を購入してダウンロードすることは可能です。ニューアルバムではこの曲の扱いがどうなるのか割と気になる部分でもありますね。

 

1.「EVERLASTING」(作詞:hyde 作曲:ken)

 

 kenちゃん単独で作曲した楽曲がシングルに採用されるのは2007年のデイブレ以来7年ぶり。更にドエルさん限定で受注生産されるシングルでもあり、完璧にドエルさんへ向けて作られた新曲なので、シングルで必要とさせるキャッチーさ等は一切取り入れずに、アングラでダークでマニアックな世界観をこれまで以上に追求した結果、ドエルさんを本気で沼らせる力作が誕生しました。

 

楽曲はダークでゴシックなインダストリアル。おどろおどろしいストリングスの音色と、洗練されたデジタルサウンドと打ち込みで世界観創り上げ、生音が参加するのはサビのみという攻めっぷりです。 デジタルな世界観の構築には、kenちゃんの他にもゆっきーが大きく携わり、練りに練られたデジタルサウンド達が交差する緊張感のある世界観が洗練されています。1番Aメロではてっちゃんが掛け合うシーンがあり、ここもてっちゃんファンは見逃せないポイントですね。

 

今作はベースラインがドラムンベースとシンセベースの打ち込みで構成されているので、てっちゃんはベースではなくギターで参加、ライブでもギターを演奏します。サビではてっちゃんがクリーンギター、kenちゃんはディストーションギターを奏でる、2小節ごとに双方がフレーズを奏でることで、双方のギターの掛け合いを堪能することができるのです。このようなアプローチも非常に新しいと思いました。

 

歌詞は、失恋した女性の心境が綴られております。失恋したことによる気持ちの歪みを大雨に例える様は過去に「The Rain Leaves a Scar」でも観られたパターンですが、楽曲の世界観はまるで違います。2006年を境にhyde様の作詞の表現の仕方も変わったので、同じシチュエーションでもかなり新鮮に聴くことができるのです。そしてこの主人公の気持ちを圧倒的な表現力で歌い上げるhyde様にも注目で楽曲の世界観と相まって非常にドラマチックでもあり、未練たらしさ全開で歌う様は生々しくもあるのです。

 

ー2015ー

 

40thシングル「Wings Flap」

 

2015年9月21日22日の2DAYSで開催された大阪の夢州(最近では大阪万博の会場)で行われたラルクの「L'ArCASINO」、盛り上がる定番曲に加え、レアな楽曲も多くセトリに織り込み、「Trick」「REVELATION」の演出も過去最高というド派手さをDVD越しにも感じられました。そのライブにて新曲として披露されたのがこの曲、通称ウイフラで、12月にシングルとしてリリースされました。尚、エバラスは受注生産限定作品とされているので、「CHASE」以来、4年ぶりのシングルリリースとなります。

 

1.「Wings Flap」(作詞:hyde 作曲:ken・hyde)

 

都会の夜のギラギラさをチェンバロの音色とニューウェーブな打ち込みで表現したロマンティックな楽曲。初披露されたラルカジノの印象も強くラスベガスの景色を連想したドエルさんもいるような気がします。作曲は前作「CHASE」に引き続きkenちゃんとhyde様の共作です。

 

この曲の主役は鍵盤楽器系列の打ち込みであり、様々な音色を取り入れつつもそれぞれの音色の個性を前に出すようなアレンジ。聴き込むことによって様々な鍵盤楽器の個性的な音に気づくことができます。今回は、楽器陣は鍵盤楽器を支えるような役割を担っているのがポイント。ダンサブルなサウンドの中を、てっちゃんのベースは16分音符の細かいフレーズを、ゆっきーのドラムスはゴーストノートを加えたフレーズを刻んでおり、複雑な技を織り込んだ華麗なる連携を披露、世界観の核を作っていることがわかります。

 

歌詞もギラギラとした都会をダンスホールに捉え、至る所に起こるドラマというシチュエーションとなっていて、壮大さとロマンティックが共存する内容。ただこの歌詞は、非常に遊び心に溢れたワード達に注目してほしいのです。特に注目して欲しいのはサビ4小節目の「fly fiy fly high」というリリックが落ちサビでは突然に「(君なんてもう)大嫌い嫌い嫌い」に変わる部分。音が少なくなり歌詞に自然と注目が集まる落ちサビというフィールドで、韻踏み耳障りの良さと反復法を使ったワードの強調を使った「嫌い」というワードをhyde様に言われるというこの唐突さ、全てが完璧で衝撃でした。その他にもこの歌詞には韻踏みが至る所に仕組まれており、ワードのリズミカルさに注目して聴いて欲しいですね。

 

尚、この曲を最後に現在に至るまでkenちゃんの作曲したラルクの新曲は世に放たれていません。次のアルバムには収録されると思いますが、もう10年も聴けていないのは寂しいですよね。2020年に達瑯に提供した楽曲「the love letter」がかなり沼らせる楽曲だったので、早くラルクのkenちゃんの新曲を聴きたいです。

 

2.「HONEY -L'Acoustic Version-」(作詞:hyde 作曲:hyde)<プロデュース:hyde>

 

11stシングルであり、ラルクの代表曲をリメイク。

 

今回はあのロックな「HONEY」をなんとボサノバに、思い切ったチャレンジだと思います。ラルクでボサノバといえば、デビュー作「眠りによせて」がボサノバであり因縁が深いですよね。ただ、「眠りによせて」は当時のラルクの耽美さと幻想的な世界観にボサノバを織り込んだ形でしたが、今回は本格的なボサノバアレンジとなります。

 

あの世界観が此処まで爽やかに化けるとは本当に音楽って面白いですよね。リズム隊はシェイカーと合わせてボサノバのリズムを展開、てっちゃんのベースも主張はひかえめでボサノバのリズムに徹しています。その上にピアノとkenちゃんのアコギ、更には陽気なフルートまで現れ、爽やか感を演出。まさにちょっとオシャンな朝の雰囲気を感じさせていいですね。

 

大切な日、朝早起きして準備してる際にこのHONEYのラコースティックアレンジが似合うなと感じました。

 

ー2016ー

 

41stシングル「Don't be Afraid」

 

前作から1年ぶり。通称ドンビーと言われているこの曲は映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」の主題歌に起用されました。今作以降は新曲のリリースはしばらく行わず、結果的に平成最後の新曲となります。

 

ちなみにこの曲はMVが非常にカッコよく是非観てほしいですね。個人的にはゆっきーのヴィジュアルが特に特に神すぎて…!!

 

1.「Don't be Afraid」(作詞:hyde 作曲:tetsuya)

 

作曲はてっちゃんが担当。思えばてっちゃんがシングルを担当するのは2011年の「GLMY」以来となります。注目ポイントはてっちゃんの得意分野である明るいポップソングでは無く、耽美さとシリアスさを融合させたダークな路線の楽曲となっている点。かつての「finale」や「TRUST」、「砂時計」辺りの楽曲が好きなドエルさんはかなり刺さること間違いなしです。

 

今回はピアノとストリングスで耽美さと儚さを表現しつつも、バンドサウンドは力強く魅せることで勇敢さを押し出しています。楽曲の個性を目立たせつつも、サビまでキーはハ長調(♯♭なし)で進行。サビで変ニ長調(♭5個)へ転調を行うことによって展開がドラマチックになるのも最高です。ポイントは1番頭で転調前のサビを持ってくることにより、転調後のサビの降臨の際のドラマチック性を際立たせていること。同じメロディでもここまで変化するのです。余談ですが、ラルクで変ニ長調へ転調する曲は実はかなり少ないんですよね。そのうちの1曲なので、その点でも貴重に感じます。

 

更には個人的には、これまでに無いエフェクト処理やデジタルワーク等(特に2番Aメロ)を取り込み、DJが好みそうなアプローチを実験的に取り組んでいる点にも大きく注目した部分でした。この手のアプローチもラルクの他の楽曲では観られない要素であるので、かなり新鮮に感じます。

 

歌詞はまさにバイオハザードをかなり意識したような内容となっていて、ゲームに於ける”敵”を「弱い自分」に置き換えることによって、弱い自分を殺して強くなれという力強いメッセージが込められています。この歌詞に背中を押されたドエルさんは多いんじゃないでしょうか。かつて「BLESS」をレビューした際にも書いたように、普遍的な応援のワードを使わずともここまで背中を押してくれるメッセージ性が素晴らしいです。

 

2.「Cradle -L'Acoustic Version-」(作詞:hyde 作曲:yukihiro)<プロデュース:yukihiro>

 

アルバム「ark」収録曲をラコースティックアレンジ。表題曲ドンビーのMVでは神ヴィジュアルを披露していたゆっきーがラコースティックのプロデュースに初参戦。ちなみに2025年現在、この曲が最後のラコースティックアレンジとなります。

 

今回はアコースティックとはちょっと離れて、自作曲をトリップポップアレンジするという実験的なことにチャレンジしており「ectomorphed works」の延長線上を感じさせるようなリメイクに仕上がっています。原曲の世界観がラルクの数ある楽曲の中でもかなり特殊な立ち位置であるために、それをこれまでやった事ないトリップポップにアレンジするということはまさにまだ観ぬ世界へ飛び込むということです。

 

楽曲は幻想的なストリングスとピアノで軸を作りそこにサウンドスケープ音やチルいリズムビート、民族的なブラス、ショット音などを織り込み更に深く深く世界観を追求。ラコースティックアレンジは音の中で楽器の個性を出すパターンが確立されていましたが、こちらはその真逆を行く音数を多く入れ込んだゆっきーらしいサウンドワークに注目です。最後にしてラコースティックの新たな側面を見出したのではないのでしょうか。

 

原曲はレム睡眠という感じでしたが、濃密になったこっちはまさにノンレム睡眠と言っていいでしょう。

 

5.「Don't be Afraid -English version-」(作詞:hyde 作曲:tetsuya)

 

個人的にドンビーは歴代でEnglish Verが製作された楽曲達の中でも特に洋楽の香りを感じない楽曲なので、どのように変貌するのか気になった一曲ではありましたが、なるほど!!映画音楽ような感じの壮大性と緊張感で来ました。これはタイアップとなった「バイオハザード」のイメージが既にあったことが影響していると思いますが、歴代のEnglish Verの中では少し違う印象を出していると感じましたね。

 

ー2021ー

 

42ndシングル「ミライ」

 

2021年は『30th L'Annviersary』であり、30周年の幕開けとして5月29日・30日に幕張メッセで行われたライブにて初披露された新曲です。翌日31日にデジタル配信され、ラルクとしては2016年以来となる5年ぶりの新曲がリリースされました。8月にはCDとしてもリリースされています。

 

前作「Don't Be Afraid」がリリースされた時、自分は中1だったのですが、いつの間にか高校3年生になっていました。更に自分は2017年、中2の時に本格的にドエルさんになったので、今回がドエルさんになってから初めてリアルタイムで新曲のリリースを目経験して購入したシングル。待ちに待って遂に訪れたこの瞬間、当時はやっとこの日が来たと涙したことを今でも覚えています。

 

このブログでは何度か書いているように、2021年はまるまる大学受験と重なってしまいました。なので、結果30thラニバには1つも行けず涙を呑んだ自分ですが、ドエルさんのライブレポやこの曲とまもなくリリースされる「FOREVER」を聴いてパワーを貰い、次のライブ(アングラ)には行くぞ!と決心して受験勉強に励んだことを覚えています。

 

1.「ミライ」(作詞:hyde 作曲:hyde)

 

記念すべき『30th L'Annviersary』の幕開けを飾る新曲は、久々となるhyde様の楽曲。編曲にはHYDEソロでお馴染みのhicoにゃんも携わっています。

 

舞い上がるストリングスの音色とド派手でキラキラとした打ち込みやデジタル音を細部まで彩らせた壮大な1曲。世界観はまさにラルクがイメージする近未来の景色をそのまま楽曲に落とし込んだような感じであり、特にイントロのストリングスの昇っていくようなアプローチは初めて聞いた時はかなり鳥肌が立ちました。バンドサウンドも、壮大な世界観の中でここぞという時には前に出たり、混ざって世界観を演出したりと、楽曲をどのように彩らせるべきかを理解した上でのメリハリのあるアプローチが目立ちます。(因みにサビがハリクリのサビと出だしが同じということに気づいてニヤリとしたドエルさんは何人いたでしょうか...笑)

 

この曲最大のポイントはCメロからラスサビに掛けての壮大なクライマックス。華やかなBメロのサビが終わると世界観が一転、音数が少なくなり暗闇の中にいるような切ないCメロへ突入。切なさ全開で緊迫感が走るのですがが、そこにてっちゃんのベースが肩をたたくようにそっと寄り添い、kenちゃんがピックスクラッチを使って光へ導きます。すると楽曲はBメロ戻り、ゆっきーのドラムも合流、そしてそのままボルテージを溜めに溜めてラスサビでド派手に大爆発!というこのドラマチックな展開は本当に必見です。しかも、このド派手に大爆発したラスサビの出だしの歌詞が「今虹が架かり~♪」なのが本当に感動するんですよね。アウトロの「Oh Glory Day〜♪Our Hearts Forevermore~♪」のコーラスはライブではてっちゃんと一緒にみんなで歌う部分。全力で歌いましょう。

 

歌詞は、hyde様・そしてラルクからドエルさんへ向けてのメッセージとなっており、ファンへの感謝と共にミライへ向かって歩いて行こうという力強いメッセージが込められた内容となっています。至る所にドエルさんへ呼びかけるような箇所が多々あり、難しい隠喩もないストレートな書き方をしているからこそ、直接に伝わる強いメッセージ性が胸を熱くさせるのですよね。

 

ラルクらしさ全開の曲であり、ラルクとドエルさんを繋ぐ大切な楽曲でもあり、ラルクにしか作れない楽曲。令和に入って初のシングルということもあり、まさに新時代を切り開くような力強さを感じます。

 

43rdシングル「FOREVER」

 

新曲「ミライ」の興奮が冷めない中、ラルクの更なる新曲の速報が舞い込みドエルさんは大歓喜。1年に2曲以上の新曲を発表したのは、2011年の『20th L'Annviersary』以来。今度はてっちゃん曲ですが、なんと作詞もてっちゃんが手掛けたという部分も注目を集めた大きなポイントでした。シングルでhyde様以外が作詞を手掛けた楽曲が表題曲を飾るのはゆっきーの「New World」以来となります。

 

この曲はアニメ『EDENS ZERO』の主題歌となっており、8月に配信開始され、9月にCDが発売されています。

 

1.「FOREVER」(作詞:tetsuya 作曲:tetsuya)

 

これまでてっちゃんが作詞を手掛けた楽曲は幾つかありましたが、シングルに採用されたのはこの曲が初めてとなります。楽曲の世界観は疾走感あるテンポの中を2ビートのリズムで進行し、爽快感を感じさせるサマーチューン。前の曲「ミライ」から引き継がれたキラキラとした打ち込みが彩りを添え、Bメロのみに転調も加えてドラマチックにそしてエネルギッシュに進行していきます。てっちゃん曲特有のメロディのキャッチーさは今回も健在で、楽曲のポップな側面もきっちりと強調されてますね。非常にてっちゃんらしいナンバーとなっていますが、このような楽曲も「GLMY」以来となるのでかなり久々に感じることでしょう。

 

この曲は10年前から原型があったことが明かされているのですが、Aメロのボーカルとコーラスが掛け合うゾーンはまさにてっちゃんのソロアルバム『STEALTH』に収録されていた「READY FOR WARP」や「愛されんだぁ I Surender」で見られたパターンであり、てっちゃんソロを通っていると、どこか懐かしさを感じてしまう部分もポイントかなと思いました。

 

歌詞は、「ミライ」のテーマを引き継ぎつつ、てっちゃんからのメンバーやドエルさんへ向けた力強いメッセージが綴られています。この曲は言葉がテーマ。人々がコミュニケーションを通すには言葉が必要不可欠です。励まし、応援、告白などは人々の心を温かくさせるのですが、反対に罵倒や悪口、陰口といったナイフにもなる側面も存在しているのもこれまた事実。その両方の側面を歌詞に入れつつも、ポジティブな部分を強調したワードで描かれていて、目に見えないものだけど人々を繋いでいく為の大切な物というメッセージが描かれています。

 

ただ、シングルが発売された際にこの曲の大きな事件が発覚します、なんとクレジットを観てみると、ゆっきーが参加しておらず、ドラムが打ち込みだったことが発覚したのです。一体何故なのか、色々予想は浮かんだものの、真実は判らないのでここでは書かないことにします。

 

ー2024ー

 

44thシングル「YOU GOTTA RUN」

 

時は進んで2024年。4月まではライブ「UNDERGROUND」が行われており、かなり盛り上がっていました。自分もここで初めてドエルさんのお友達が出来て現在も交流が続いており、間違いなく人生が変わった瞬間、本当に感謝しております。

 

アングラが終わり各メンバーがソロ活動を再開していく中、会報にてhyde様が「今年はまだある」と何かを匂わせるような発言に注目が集まります。そして9月、ラルクの公式アカウントが謎のカウントダウンを開始し、Perfumeとベイブレード公式が合わせるように参加、0になった時、新曲の発表とこの曲が「BEYBLADE X」のOPであることが発覚しました。

 

楽曲が公開された際は、作詞・作曲者とhyde様のメッセージが公開されたのみで、楽曲の詳細は不明であり、我々がこの曲を初めて聴くことが出来たのは10月の「BEYBLADE X」の第1話。(ただし、渋谷の東急百貨店の跡地でド派手にMV撮影を行ったため、結構拡散されまくってました)楽曲は、「BEYBLADE X」第1話の翌日の10月19日に配信され、翌年1月15日にCDとしてもリリースされます。

 

配信開始後、MVをはじめとしたこの曲に関する情報が次々と解禁される中、今度はてっちゃんが謎の匂わせを開始、翌日に翌年1月に東京ドームでライブを行うことを予告し、ドエルさんは大騒ぎ。個人的には『MVの白い球体がドームであることを暗示しているのでは』という、とあるドエルさんの考察を観て、めちゃ鳥肌が立ったことを覚えています。

 

この曲の初披露は勿論、ドームの「hyde誕生祭」なのですが、その時にhyde様が発した「湯が足らん!」という駄洒落が定着し、今でもこの曲は「湯が足らん!」と呼ばれることがあります笑

 

1.「YOU GOTTA RUN」(作詞:hyde 作曲:tetsuya)

 

hyde様・てっちゃんが作詞作曲した楽曲が続き、この流れでいくと遂にkenちゃんが作詞作曲した曲が来るのではないかと予想していたのですが、今回はちょっと新しいてっちゃん曲が登場です。

 

出だしから、迫力のあるヘヴィなリフでゴリッゴリに始まり、リフ重視のイントロが始まるのですが、ラルクの曲で、しかもてっちゃん曲でここまでヘヴィに開幕するのは、珍しく驚いた記憶があります。どうやらこれはてっちゃんがライクで学んだ事を取り入れたらしく、この部分にはてっちゃん自身も7限ギターで参加し、kenちゃんのギターとユニゾンさせる事でかなりの迫力を生み出しています。

 

その後になだれ込む本編ではてっちゃんらしいキャッチーな側面も出てきて、かなりの安心感を感じさせるのですが、Aメロを始め、全体的にシリアスな世界観が目立ちます。この曲には、ラルクとメタルを融合させたらどうなるのかという実験的な部分もあると思うので、これまでのラルクらしさを楽曲に残しつつも、新しいことに果敢にチャレンジしている事を感じさせるのが印象的でした。

 

しかし、今回もゆっきーのドラムは打ち込みだったことが発覚してします。ただし、「hyde誕生祭」で初披露された際には、ゆっきーなりのアレンジを加えたドラムを披露しており、この曲の完全体を観ることができたのは良かったです。アルバムではどうなるのかが気になりますよね...。

 

先程も書いたようにこの曲のMVは渋谷をヒューチャーしております。ラルクが1つの都会にスポットを当てたMVはこれまでに無かったのでかなり新鮮に感じたと同時に、大好きな渋谷にスポットを当ててくれたことがとても嬉しかったです。東急百貨店のシーンが撮影された当日は大学だったのですがこの日は結構な豪雨で、いつも寄り道する新宿原宿渋谷に寄り道せずまっすぐ帰ってしまい、帰宅後にXでこの事実を知ってかなり大後悔。翌日は晴れていたので、夜の22時前に全てが撤収した急百貨店の跡地へ到着、勝手に聖地巡礼を行いました。

 

ー2025ー

 

「YOU GOTTA RUN −English Version−」

 

てっちゃんがラジオでその存在を言及していた「YOU GOTTA RUN」のEnglishバージョンが遂に海外で「BEYBLADE X」が放送されるタイミングに合わせてデジタルリリース。ラルクとしては「ルシエルワールド」をはじめとしたコンテンツの更新は定期的に行われていましたが、各メンバーがソロ活動を行っている期間の真っ只中、本当にあまりにも唐突なリリースであり、発表された際には盛り上がりましたよね。

 

一度動き出したら止まらないのがラルク。しかも今回はてっちゃんのビルボードライブが例年より早く行われるということもあって、間も無くその全貌が明かされるであろうラニバ35周年の詳細にドエルさん一同の熱い期待が集まります。

 

ジャケットは背景が夜から夕方(朝焼け?)に。まさに夕方RUNとなっています。

 

1.「YOU GOTTA RUN -English Version-」(作詞:hyde 作曲:tetsuya)

 

メタル×80年代ニューウェイブという世界観は、かつての「XXX」や「CHASE」のように洋楽の血が多く注がれている印象を感じさせる為、この曲に英語が相性バッチリです。サビの「君は~♪走る~♪」が「You Gotta Run~♪Express your dream~♪となっていて、サビ感を原曲以上に感じることができるのがポイントかなと思いました。

 

hyde様はHYDEソロで、てっちゃんがライクで、 kenちゃんはMUCCプロデュースで、ゆっきーはプチブラでと近年でも全員がさまざまな形でメタルに触れているので、今、ラルクがメタルナンバーを制作したら凄いことになりそうな予感がするんですよね。「AS ONE」を越える頭を振れるようなメタルナンバーの降臨はあるのでしょうか?そちらも気になるところです。

 

 

11年間を振り返ってみました、いかがでしょうか。新曲リリースこそ間が空いた時期がありましたが、その間もラルクはメンバーのソロと両立させながらライブなどを行ってました。あまり時の流れを明確にイメージできない人は自分(03年生まれ)の「小学2年生~大学4年生までの1人のドエルさんとしての思い出」といったら、まぁ時の流れの恐ろしさを実感できると思います(←)。自分は2017年にドエルさんになったのでもうすぐ8年、改めて中2の頃に好きになって幸せだと8年後のミライから胸を張って言えます。

 

個人的にはラルクが居てくれるだけで幸せであり、次のライブがある新曲がある...それが生きる糧にもなっているので、本当に感謝しか無いです。(各メンバーのソロ活動も追ってるしね!)

 

さて、来年は「35th L'Anniversary」です。個人的には本当にここまでやってこれたって感じです、マジで2025年が長かった。就活・単位・卒業論文という地獄の2025年を乗り越えた先にある「35th L'Anniversary」、いよいよその全貌が明らかになろうとしています。今年のMステにラルクが出演するということは...?その前に何か起きそうな予感がしなくもありません。「YOU GOTTA RUN −English Version−」のリリースからラルクがゆっくりと動き出しているのがなによりの証拠だと思うのです。

 

来年の頭、4月頭までは各自ソロ活動期間となっていますが、気になるのは何故か全員の予定がポッカリ空く2月ですよね。絶対に何かがあるのではないかと気になっています。FC限定ライブ?新曲?もしかしてアルバム?想像するだけでもワクワクしますよね!!来年の今頃はどうなっているのか楽しみです。これからも1人のドエルさんとしてずっとラルクを応援していきたいです。

 

ラルクはミライにどんな歴史を刻んでいくのでしょうか!!