リッチライト指板からエボニー指板へ | ブリルベイトのブログ

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寒いですね。ほんとに寒い。

東京は大雪ですか、、、。

昨日、私用で東京に行ってたのですが

びっくりするぐらい暖かく陽気でしたけどね。

 

で、ここ数日作業を進めているのがES335の指板の張替。

特にトラブルを抱えているわけではないのですが、

オーナー様の意向で「リッチライト」の指板からエボニーに張替ということに。

 

エボニーの枯渇により、大手メーカーが代替材として使用するようになったリッチライトですが、

見た目も綺麗だし個体差もないし素材としては悪くない物だと思います。

フェノール樹脂の指板材は昔から使用されていた物ですので

特段目新しい物ではないのですが、

ここ数年、大手メーカーが使用するようになってから注目が集まっているように感じますね。

 

エボニーとの違いを挙げるとするなら、、、

硬さはエボニーのほうが硬いですね。

刃物を入れた際の感触が全く違います。

タッピングした時の響き方もエボニーのほうが硬い音がします。

指板としてどうなんだ?って話ですけど、、

悪くない素材だと思います。エボニーとは違うでしょうけど

極端に音が悪くなるってわけではないと。

フェノール樹脂の指板の音が好きな方もいるでしょうし、

エボニーの指板じゃないとダメ!っていう方もいるでしょう。

 

素材として触った感触からすると

アタックの印象が変わるだろうな、、、サスティーンに関して違いは少ないかも。

といった感じです。

あとは、、反発力の高さはエボニーのほうが全然上ですので

ネックの剛性にどれぐらい影響があるかな?と。

 

アタックの柔らかい音を好む方はフェノール樹脂の指板、

アタックにエッジの乗った音を好む方はエボニー指板で

という選択方法でいいのではないでしょうか。

 

 

とは言えですよ。

今に始まったことではないのですが材の枯渇問題は深刻です。

エボニーは入手がどんどん難しい状況になってますね。

我々の力ではどうにもならないところですが

エボニー指板のギターを入手するのが困難な時代になりつつありますね。

 

ローズウッド指板に比べて

独特のコンプ感があり上品なアタック感があるエボニー指板が

無くなるのはさみしいですね。