「SBI・V・全世界」に投資する価値はあるのか

 

モーニングスターに以下の記事がありました。

 

  SBIは低コスト投信を後発する事で、楽天の顧客を奪う戦略をとっている

以下記事より

新たに設定する「SBI・V・全世界株式」は、バンガード社のETFへの投資を通じて全世界株式インデックス「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動した投資成果を目指す。同じインデックスをベンチマークに運用しているファンドに「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」があるが、このファンドの信託報酬率は税込みで年0.212%であるため、これを「SBI・V・全世界株式」は大幅に下回っている。

 

 

前回の全米株式のときもそうでしたが、SBIのVシリーズは楽天と同じようなファンドを、楽天より低コストで設定してくる傾向があります。

 

「楽天・全世界」信託報酬0.212%

「SBI・V・全世界」信託報酬0.1438%

 

今回も楽天全世界より低い信託報酬を設定してきました。つまり、SBIは同様の商品を低コストで後出しすることで、楽天の顧客を奪おうとしているということですね。

企業同士で価格競争が行われるということは、私たち投資家にとっては、投資をより低コストで行うことができるというメリットが生まれるので喜ばしいことです。

 

 

  eMAXIS Slim全世界とはベンチマークが違う

 

以下記事より

 全世界株式を対象としたインデックスの「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)」をベンチマークにしたインデックスファンドでは、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が年0.1144%(税込)で提供している。同ファンドは残高に応じた手数料逓減制を採用しているため、現在の残高4019億円での手数料水準は年0.1135%(同)になる。(中略)
 ベンチマークにしているインデックスの違いは、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」が小型株も含めた全世界の株式約9000銘柄を対象としていることに対し、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」は小型株を含まない約3000銘柄を対象にしていることがある。この両指数のパフォーマンス面での違いは、過去10年以内では「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」がやや優位だが、10年以上の長期では「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」の方がやや優位というのが、現在の実績だ。

 

eMAXIS Slim全世界

 「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」 

 小型株を含まない約3000銘柄が対象

 

SBI・V・全世界

 「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」

 小型株も含めた全世界の株式約9000銘柄が対象


※見直したら対象銘柄が逆になっていました。

 混乱させてしまい申し訳ないです。

 上記記事は訂正済みです。

 

全世界株式の代表的な投信「eMAXIS Slim全世界」と「SBI・V・全世界」はベンチマークが違うということです。「SBI・V・全世界」は「eMAXIS Slim全世界」より投資対象が広いということですね。

 

 

  「SBI・V・全世界」に投資してもいいかも

「SBI・V・全世界」と「eMAXIS Slim全世界」を比べてみた時に、「eMAXIS Slim全世界」は信託報酬が最安なので単純なコスト競争では劣ります。しかし、投資対象が異なるのであれば、全く同じ投信ではありません。そのため、「SBI・V・全世界」に一定の需要はあると考えられます。

 

前回の記事では保留としましたが、調べているうちに「SBI・V・全世界」に投資してもいいかもと思うようになってきました。

 

「SBI・V・全世界」について書いた前回の記事です。

 

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