痛みを知らずにいたのに

君を知ってから 愛しさが 痛みとなっていく


きっと 届かずにいるのだろう

会いたさが 胸の中にあふれ

炎のような静かな揺らめきがあるのを




君を 抱きしめて 

胸の奥に 棘のような香りを移したい


死ぬほど きつく抱きしめて

皮膚に残る感触を焼き付けたい


体の奥の 奥にある

この甘くしなやかな棘を


君に残したい

甘美の棘を