まつ毛に溜まる涙を見た

長いまつ毛が涙で濡れていた

手を握りしめ 口をぎゅっと結び 一点を見つめていた



そんな君に声を掛けることが出来なかった

涙を止めるように 空を見上げる

眩しいほど 青く広がる空を



悲しいけれど 綺麗な横顔

引き込まれように 君を見つめた



青い空を見上げると

君の涙を 思い出す





今の気持ちを

何かに例えるなら

何になるのだろう



押しつぶされるような

えぐられるような

胸の奥がズキズキと痛む


血を吐き 

涙が流れ

骨の髄まで

痛みを味わいたい

そうすれば

この胸の痛みも

無くなるのかもしれない


潰されるなら

とことん潰され

踏みにじられれば

気が休まるのか








君と繋がっているのは


空だけ



だから


青空を見ると

君の笑顔を思い出す


雨が降る空を見ると

泣き顔を思い出す



今見上げる空は

月明かりの夜空

でも
君の寝顔は知らない



君は僕のものではないから