意思疎通の難しさを痛感…。
↓前回からの続きです。
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そうこうしている間に私の母が病室へ到着しました。
手には妻さん母に渡すための包装されたお菓子の袋があります。
SCU内の病室の中で、母同士はじめての顔合わせ。
まさかこんなところで会うことになるとは夢にも思わなかったでしょう。
挨拶を簡単に終えた後、今度は私の母が妻さんのベッドに駆け寄ります。
「▲▲ちゃん(妻さんの名前)、〇〇(私の名)もついてるし、絶対大丈夫だからね。焦らないでね。」
と激励します。
しかし、それを聞いた妻さんの反応は…。
私の母に向かってひたすら「ごめんなさい。ごめんなさい。…ごめんなさい。」
と涙ながらに謝るのでした。
最初は何と言っているか母には伝わっていなかったのですが、私が側で聞いていて理解できたので、「『ごめんなさい。』って謝ってるみたい。」と伝えます。
すると母は、「謝らなくていいわよ。」と同じく涙目。
もう声は震えています。
私は妻さんの気持ちがなんとなく分かる気がして、母へ付け加えました。
「きっと妻さんはこんなことになって迷惑をかけてると思ってるから、謝ってるんやと思う。」
脳出血は誰しも起こるものであり、決して誰かの責任や誰かのせいであるものではありません。
回りくどいですね。
妻さんは決して悪くありません。
ただ、妻さんが母に謝っている姿を見て、私もこう…
本当にやりきれない気持ちになりました。
妻さんがそう言っている気持ちもわかりますが、まだ全ての状況を皆が受け止めきれていない中で、
「そんなことないよ。」
と弱々しく返すのが精一杯でした。
母は再度妻さんに「▲▲ちゃん(妻さん)は悪くないよ。絶対大丈夫。」とだけ言い、面会時間が終了する前に病院を後にしました。
続きます。



