先日、休日晴れの昼食ナイフとフォークが珍しくスパゲティでした。

スパゲティって普通!と思われるかもしれませんが、我が家の子供たちはあまりスパゲティが好きではないので、我が家では子供がいる休日の昼間にはあまりスパゲティは出てきません(もちろん平日の晩ご飯に出てきた記憶ってないですねショック!

蕎麦・うどん・ラーメンは大好きなのに、同じ麺類のスパゲティが嫌いなのは、スパゲティのソースが大人の味だからでしょうか・・・。


今回は、子供たちが嫌いな?!スパゲティに関係するお話です。


休日の昼食時に使ったスパゲティの麺を何気なく見ると、袋には、”早ゆで2分”の文字が。

通常ゆでる時間は10分弱なので、相当、短時間でゆでることができる麺です。

みなさんご存知かもしれませんが、日清フーズさんの”マ・マー”シリーズの”早ゆで2分スパゲティ”です(http://www.nisshin.com/products/detail/4902110325744.html )。

ゆで時間の速さにびっくりしましたが、それよりも驚いたのは、袋に”断面形状が風ぐるま型”の記載があったことです。

私が知っているスパゲティの断面は、円形なのに、風くるま型って何!?

実物を見たかったんですが、袋の記載に気づいたときには、すでにゆでた状態で食卓の上にあったので、ゆでる前の断面は分かりませんでした。

ちなみに、ゆでた後のスパゲティの断面は、一般的なスパゲティと同様、円形状でした。


残念ながら日清フーズさんのHPには断面形状が載っていなかったので、たぶん特許出願をしているだろうと思って、とりあえずIPDL(特許電子図書館)で検索してみました(実物を見ればいいのかもしれませんが、そこは知財関係者の考えることです(笑))。

スパゲティの包装には”特許”の文字がなかったので、もしかしたら特許出願していない??と思いましたが・・・ありました!

発明の名称は、”溝付き麺”

同様の名称で今日現在までに7件が公開、5件が特許になっています。


最初に特許になったスパゲティの断面は1本溝のようです。


みなさんに輝ける明日を!~大阪の弁理士かずの想い~

特許第3658477号

【請求項1】
線の縦方向に沿った1本のを有し、そのの断面形状は中心方向に刻まれた楔形であって、その楔形の先端部は楔形に内接する線の直径の0.025~0.15倍の直径の円で作られる半円形をなした、仮想横断面が円形の線からなり、さらに、楔形の角度が20~60度であり、の深さが線の直径の1/2~4/5の深さであり、部分の占める面積が線の仮想断面の面積の6~45%である線からなる押出成形



その後、Z字状の断面に・・・。



みなさんに輝ける明日を!~大阪の弁理士かずの想い~

特許第4796083号

【請求項1】
線の横断面の最大径が1.2mm~3.0mmであり、その主外形が円または楕円の円弧である類であって、
前記横断面の中心について点対称となる位置に、前記線の縦方向に沿った2本のを有し、
前記のそれぞれは、前記線の内部に向かってV字形に形成され、その先端部から開口面までの距離が前記横断面の前記形成方向における径の1/2よりも大きく、
前記線の横断面において、前記の形成方向にほぼ垂直な一対の平行線で前記線の外側部分を均等に切り落とした形状を有し、
前記線の横断面において、前記のそれぞれは、前記円弧側の辺が途中で鈍角に屈曲しており、
前記線の横断面の中心から構成面積約80%の部分における肉厚が0.3mm~0.8mmであることを特徴とする付き類。



次は、M字状の断面。


みなさんに輝ける明日を!~大阪の弁理士かずの想い~

特許第4970198号

【請求項1】
線の横断面の最大径が1.2mm~3.0mmであり、その主外形が円または楕円の円弧である類であって、
前記線の縦方向に沿った複数のを有し、
前記複数のは、前記線の横断面において、前記線の中心を通る線に沿って形成されたV字形の第1のと、前記第1のを挟んで前記第1のの両側に配置され且つ前記第1のとは反対方向に開口する2つのV字形の第2のを有し、
前記第1のと2つの前記第2のは、互いの間に一定の肉厚を有する部分が形成されるように前記線の中心を通る線に対して線対称に配置され、
前記第1のの開口部から先端部までの深さおよび前記第2のの開口部から先端部までの深さは、前記第1のおよび前記第2のの形成方向における前記線の横断面の長さの1/2より大きく、
前記線の横断面において、2つの前記第2のの間の部分を2つの前記第2のの外側の開口端を結んだ線で切り落とした形状を有し、
前記線の横断面の中心から構成面積約80%の部分における肉厚が0.3mm~0.8mmであることを特徴とする付き類。


そして、風くるま型の断面に。


みなさんに輝ける明日を!~大阪の弁理士かずの想い~

特許第5102252号

【請求項1】
線方向に沿って複数のが形成された付きにおいて、
線の横断面における中心部にほぼ円形の芯領域を有し、
前記複数のは、それぞれ線方向と平行に延び、線の横断面において、前記芯領域を中心として前記芯領域の外周部から線の表面まで渦巻き状に湾曲して延在する断面形状を有し、湾曲形状の内縁部と外縁部の双方が互いに同一方向に湾曲することを特徴とする付き


ちなみに、風くるま型の断面形状にすることで、以下の効果が得られるそうです。

【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、複数のが、それぞれほぼ円形の芯領域を中心として芯領域の外周部から線の表面まで渦巻き状に湾曲して延在する断面形状を有するので、茹で時間をなしのよりも大幅に短縮することができると共に茹で上がった後に中心に芯の残る優れた食感を得ることが可能となる。


風くるま型の断面形状が、ゆで時間を短縮しつつ、中心には芯の残った食感を得るには一番良い形状だったということのようです。


あの細いスパゲッティの麺に、これだけの創意工夫をした発明者の方、および大量生産を可能にした現場の方々には脱帽です!

ただ、包装に”特許取得済み””特許取得形状”等の宣伝があっても良かったのでは、と思うのは職業病でしょうか(笑)。