身の回りがどれもイイ話すぎて、何を書いたものやら...
ブログネタ:ちょっといい話教えて 参加中アタシには大正2年うまれの祖母がおりました。
といっても、それは戸籍上の2年で、
実は、大正3年、寅年の生まれなのだそうで。
この、寅年60年に1度巡る
業の寅と呼ばれ、あまりの強運に、
有名な丙午(ひのえうま)よりも
結婚に難儀するという理由から、
曾祖父が、戸籍課に罰金を納めてまで
改ざんしたと言う、曰く付き。

...とここまででもヒトネタなのですが
これでは終わらない。
容姿端麗、彩色兼備、加えてそのセンスたるや
単身、巴里へ絵画留学を企てると言う、
モダンガールを地で行く方でしたから、
世界中のどこにいても異彩を放つ
風貌の持ち主でした。
さて本題、齢60をも過ぎればますます
眼光するどく、容易にヒトを
近づけさせぬ程の威厳を見に纏うほどでした。
シアトルのとあるドラッグストア、
娘夫妻はなかで延々お買い物。
駐車場でたばこを切らしていた祖母は、
店の様子を伺うつもりで車外に出て行きました。
数分後、戻って来た彼女は、
手にアメリカンスピリッツを2本持っています。
経緯は、以下の通り。
店に近づくと、古いビートルに乗った
老婆が声をかけたそうです。
祖母は、それが英語でないと判別できたそうです。
深いしわに刻まれた顔に満面の笑みをたたえ、
タバコを2本くれたのだとか。
しばらくすると、話の内容通り駐車場を
去ろうとするビートルが、
ちょうど、そばを通りかかるではありませんか。
ネイティブアメリカンでした。
その車中で確かに、老婆が目配せをするのが
見てとれました。
どこか、風格があって、なぜか懐かしい容貌。
ああ、この老婆は、この大地の真の
居住者なのです、その誇りが、
祖母の、反骨と共鳴したのではないでしょうか?
それにつけても謎なのは、
なぜ、タバコだと察したのでしょう。
1ダース買うよりも、
値千金の2本のような気がするので、
これも不思議なハナシなのでございます。


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