大輪の花に、育んだ想いと名前があるのもワルくはないのですが...
ブログネタ:好きな花は? 参加中当ブログでなぜか、よく登場するアナゴ屋さんですが。

祖母がまだ健在だったころ、昼食でにぎわう、
そのお店の空席の順番を待っておりました。

季節はそう...寒緩むといった、いい陽気の午後。
若いお父さんが歳の頃、3歳くらいのお嬢さんの手を引き、
その辺りに居るであろうお母さんを待っていたのでしょう。

店の前の花壇には、地元の造園業が腕に選りをかけて育んだ
三色スミレが処狭しと咲き誇っています。
「キレイだねー!お花だよぉ。」
ワタシも祖母も、実はこの言葉聞き捨てならぬと感じておりました!
「花=キレイ」という刷り込みは、
自発的な審美眼の可能性を摘む行為に他ならない。

ワタシたちはいまいましく感じつつ、
その子供が次にどう反応するだろうと気になって注視しておりました。

すると子供は....
花壇の隅に追いやられる様にして風にゆられる
ナズナ(ぺんぺん草)を指差しお父さんに微笑むではありませんか!
お父さんは完全に当惑した様子です。
「いや、こっちにキレイな花が...」
祖母がそれを遮り、レディに言い放ちました。
「アナタ!えらいよっ♪」
お父さん唖然とした様子。

自分ももう、おさえるのはムリ。差し出がましいのも承知で、
「お嬢さんにはスバラシイ感性が備わっておいでですよ!」
しばらくは、祖母とふたりで笑みを堪えきれなかった。
名も無いような花が、気丈で繊細で愛らしい。
それもまた美と呼ぶに値すると感じ入るのでした....

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