First impact ! (後編) | 軌道エレベーター

First impact ! (後編)

運転席に乗り込んだ。
レザーシートは純正のレカロが収まっている。
背中のS字を程よく押し戻す、
肩のホールドも、これなら横Gに耐えれるだろう。

インパネは写真等で見知ってはいたが
こんなに、直線的で開放感があったとは!

トヨタのMR-Sはこのテイストを再現したであろう。

そう、930系はインテリアにおいてほぼナローの
再現なのである。
ステアリングもあの4点支持そのものだし。

パワーウインドはこの物件にはない。
丸いグリップを掴んで回す。
内側のドアノブで誰もが戸惑うと
聞いたことがある。
大型の革ストラップと表現すれば判りやすいだろうか?
2.数cm幅の革のベルトを2つ折りにしただけのオープナー。

そして!極めつけがこのシフトノブ!!
look2
見た目、ワンマンバスの床から伸びたシフトバーを
彷彿とさせる。

あるヒトは溶けたバターに刺した
熱したナイフ。

あるいは、ハチミツの瓶に突っ込んだ
スプーン。

どれもソリッドなショートストロークの
ゲート感を言い表したものでないのは歴然だ。

自分は30cmの物差しを思い出した。

じつは左ハンドルを実際に走らすのは
これがはじめてだ。

すべての操作が逆になるわけではない。

ABCペダルはセンターからアクセルだ
かまぼこ板を右上に変倍した形。
これは現行モデルでも変わらない

ブレーキペダルは手前にとても高い。
踏みシロは走ってみなければ
予想もつかない。

クラッチはアクセルペダルよりも申し訳高い。
ベタ踏みで動力がカットされる。

それぞれの間隔はとても広く
足の小さいドライバーにヒールアンドトゥーを
させない気としかとれない。

さぁ、イグニッションキーを点火しよう。
2.7はどの程度ドライブを
自分に教えてくれるだろう。

国産、外車を問わずほとんど全てのスポーツカーが
ポルシェを手本に設計を詰めると聞く。
究極、ここに集約されるのだ!

予想はみごとにうらぎられた。

ノンターボだろうが、このエンジンは
十二分に凶暴だ!
天気の加減もあって幌は閉じているが
屋根板のないバルケッタな車体は確かに
剛性もないのかもしれない。

だが、この背中を蹴り倒すような
強烈な加速感は
2輪で例えるならV-maxかNinja RX-1000Rのそれである。
乗りこなせるものがオーナーだと言っている!

ブレーキは底の方に有効範囲があり、
7割以上が遊びに感じられた。

鬼門のぐにゃぐにゃしたシフトは
どう慎重にさぐっても
何速か定かではない。

信号待ちにはいって
冷静にゲートの位置を確認した。

3速にある。しかもニュートラルが
探り当てられない。
緊張のせいではなく
右手にその情報がinputされていないのだ。

ストール覚悟でアクセルを踏み
クラッチをリリースする。

何の不満もなさそうに
バサバサとFlat6は車体を前へと送り出す。

なんてトルクだ!
これじゃあ何速に入ってたって良さそうだ!

これは、やられた。
ハンドリングもショートホイルベースのため
思っているより顔の向きが変わるのがはやい!

一生、拭えない経験である。

これで、間違いなく自分は
ポルシェに乗る。
そう確信した First Inpact であった。

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