■大家族は寿命をのばす

１１３歳で亡くなった男性長寿世界一の田鍋友時さんは、

亡くなった奥様との間に、５男３女をもうけ、孫２５人、

ひ孫５３人、玄孫(やしゃご)７人の大家族。

８人のお子さんを含めて全員がご健在ということです。

ご本人の健康管理も素晴らしかったのでしょうが、

息子さんのご家族に囲まれ、お孫さん達に愛されながら

暮らしてきたことに長寿命の鍵があるように思われます。



相手がいることが長生きする上で大事であることを証明して

いるといっていいのだと思います。

集団欲は人間の本能のひとつともいわれます。

その基本はスキンシップです。

乳幼児でも０歳から２歳までは１日２時間、母親が接していないと

脳が正常に発達しないといいます。

長寿命化を考えるとき、配偶者の存在も大きいようです。



日本では夫が高齢を過ぎてから妻に先立たれると、それからまもなく

夫が亡くなるケースが多いともいわれます。

スキンシップの相手が常時いることが長生きの重要な要素に

なるのかもしれません。

ただし、女性の場合は、夫に先立たれても寿命にはあまり

関係ないようですが･･･。


日本では都市化や工業化の進展で、核家族化がどんどん進み、

大家族で育まれてきた暮らしの知恵や伝統の継承が失われつつあります。

縁故関係の凄惨な事件も頻繁に報じられます。

そんな今だからこそ、人と人とがふれあい、幸せに暮らしていく

大家族の良さを、一度見詰め直す必要があるかもしれません。






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