■木は自らを守る
木は表面の形式層の細胞分裂によって成長するのに伴い、
幹の中央部分は細胞として成長を止めてしまいます。
細胞分裂を通して生まれた細胞は半年も経たないうちに
核などの原形質が消え失せ、生命活動を停止します。
これを『木化』(もっか)現象といいます。
『木化』現象の際に出る化学物質のリグニンは木材に
とってとても重要です。防腐・防虫の作用を持つからです。
木は生命活動を停止する際、自ら生み出した成分で
自らを守るようにしているのです。
時々、倒木が何百年も経ってそのままの形状で掘り
起こされることがよくありますが、まさにリグニンによって
生命活動を止めた自らの身体を維持するための仕組みを
つくり上げているからなのです。
木が人間の一生分の時間をはるかに超えた期間、存続し、
成長できるのは、自らの死を通して内部を強くしているからです。
また、このリグニンは木の味わいを生みます。
とくに杉の場合、赤い色彩を帯び、輪切り状態にすると、
赤身(アカミ=リグニンが分泌されている部分)と
白太(シラタ=柔細胞が生きている)に綺麗に分かれます。
他の木も同じくリグニンを出しますが、杉ではその違いが
わかりやすく、『源平』よ呼ばれる、赤身と白太が混じった
模様を生み出します。
自然素材の床材と塗り壁で家を建てる
ブライトホームあさひ『HABITAの家』
幹の中央部分は細胞として成長を止めてしまいます。
細胞分裂を通して生まれた細胞は半年も経たないうちに
核などの原形質が消え失せ、生命活動を停止します。
これを『木化』(もっか)現象といいます。
『木化』現象の際に出る化学物質のリグニンは木材に
とってとても重要です。防腐・防虫の作用を持つからです。
木は生命活動を停止する際、自ら生み出した成分で
自らを守るようにしているのです。
時々、倒木が何百年も経ってそのままの形状で掘り
起こされることがよくありますが、まさにリグニンによって
生命活動を止めた自らの身体を維持するための仕組みを
つくり上げているからなのです。
木が人間の一生分の時間をはるかに超えた期間、存続し、
成長できるのは、自らの死を通して内部を強くしているからです。
また、このリグニンは木の味わいを生みます。
とくに杉の場合、赤い色彩を帯び、輪切り状態にすると、
赤身(アカミ=リグニンが分泌されている部分)と
白太(シラタ=柔細胞が生きている)に綺麗に分かれます。
他の木も同じくリグニンを出しますが、杉ではその違いが
わかりやすく、『源平』よ呼ばれる、赤身と白太が混じった
模様を生み出します。
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