■建築の世界にある動物2--うさぎ・たつ-- | 注文住宅を建てる家族に元気をプラス!ブライトホームあさひのアメブロ

■建築の世界にある動物2--うさぎ・たつ--

『うさぎ』がモチーフになる建築関連の用語は
なかなかありません。
『卯』の文字が使われている建物の部分としては
『卯立』があります。


建物の妻側に設けられた小屋根付きの袖壁を指す
ことが多く、瓦葺きが一般的です。
うさぎというイメージよりもよほど立派な感じがします。

こうして立派であるからこそ、
『うだつが上がらない』の語源になっているのでは。



さらに古いことばでは、うだちは棟を支える柱のこと
を指していました。
小住宅では地面から直接、棟を持たせる柱を立てていて
その柱のことを指します。

さらに『日本書紀』にまでさかのぼると、梁の上に
建てられた短い棟束のことと解釈されています。
小さな束の形を、うさぎが警戒して耳を立てて後ろ足で
立っている姿と思えばようやく納得がいきます。
文化は歴史が重なるほどに変転してゆくものです。
同じ様に使われている言葉も変転します。
小屋組みに小さな束を見つけたら、うさぎの立ち姿を
思い浮かべると楽しくなりませんか。



『たつ』は想像の動物だけに、さらに対象は
なくなります。
住宅よりも仏教に関連して、梵鐘の頂部にある吊手を
竜頭(りゅうず)と呼び、仏塔の頂上の装飾金具を
竜車と言います。

また、青龍と言えば風水の四神のひとつで、
東の川を表します。


これらのことから、庭園では『竜』の言葉が使われる
こともあって、鯉のぼりの故事から狭い滝を竜門と
呼び、舳先に竜をあしらった船を浮かべていました。

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