前つとめていた出版社のときもそうでしたが、
書きあがった原稿を持ちこまれることが、ときどきあります。

ただ、この方法で、原稿が採用になったという話は、
あまり聞いたことがありません。

私が起業したあとに、書きあがった原稿を受け取り、
採用したことがありますが、結局はあとでぜんぶ書き直すことになりました。


というのも、文章、とくに書籍などの文字数の多いものについては、
書きはじめる前の仕込みや設計図づくりが大事になります。

その設計図がないのに、ただ思うところを書きつらねてしまった場合、
あとで修正するということは、ほぼ不可能です。

その書籍をつうじて、

「だれが」
「だれに」
「なにを」


伝えたいのか、

まずはその骨組みからつくることになります。


組みができたら、それにふさわしい題材を決めていきます。

最初の骨組みがなければ、

どんな題材が合うのか、
言葉づかいはどうする?
タイトルはどうする?
表紙のカラーは?

など、あらゆることが決められないのです。


これは、ブログなどの場合もおなじです。

とくに、「だれが?」の読者の部分が見えていなければ、
他はなにも決められなくなってしまいます。

という意味で、文章は

「書きだす前にすでに勝負はついている」

といえます。


あとあと無駄な作業とならないようにと、願うところです。