それから、数ヶ月の間に数えるくらいしか
会ってなかったし
会ったというより見かけたりすれ違う程度。
でも、いつだってお互いになんとなく
意識をしていて、なんとなく挨拶。
いつのまにか名前も頭に入ってて
はじめてしっかりした話をしたときに
彼の言葉の使い方に
どんどん引き込まれていった。
「ねらいどおりっすね。」
それは私がした質問に対して、
全く予想外の答えだった。
「きみに興味がある!」
そして、それに対しての自分が発した言葉も
自分自身が驚いた。
わくわくした。
彼の口から出てくる言葉は魔法のようだった。
シンデレラが魔法使いに会えた時のように
アラジンがジーニーに会った時のように
アリスが魔法の国に迷い込んだように
心が彼と話す時間は落ち着かなかった。
ただ、ただ、彼に
わくわくしっぱなしだった。
そして、彼と話す私自身にも
わくわくした。