いついかなる時でもバイクやクルマの修理ができるよう考案された
さまざまなキット。折りたたみ式や分解式などの色々な道具を、
またどういうわけか、ひとりひとりが身体のあちこちに隠し持っていたのだ。
時代が今なら完璧にアウト。
さながらブライダルエステのアクション映画のテロリスト達がマンホールの下でシャキーン!
と出す道具のようだ。おいおい、まさか自販機を分解する気か?!
「とーぜんじゃないすか。」
「いっひひひひ!」
酔った男達が誇らしげにツールを構える。悲劇はその時起こった。
パチーン!という音を立てて何かが彼の指を挟んでいたのだ。
「うわっち!」
慌てて挟んだ工具を開きなおし、ストッパーをかける。
工具の種類はわからなかったが、どうやら何らかの基本動作を忘れていたらしい。
さすがに指を切断するような事はなかったが、
それなりにザックリやってしまったらしく、
人差し指の根本からドクドクと血が流れ出していた。
素早く応急措置が取られ、大事には 至らなかったが。
