ビックリマーク 近年、各地の繁華街で「ガールズバー」と呼ばれる新しいタイプの飲食店が増えるようになりました。




「ガールズバー」というのは、カウンター越しに女性バーテンダーが接客(接待ではありません)をしてくれるショットバーのことです。



一般的な「ガールズバー」は「風俗店」ではなく「飲食店」の扱いとなるので、「風俗店」では禁止されている深夜営業ができるという点に特徴があります。


「ガールズバー」の発祥の地は大阪ですが、06年頃から東京や名古屋、福岡など主要都市で店舗数が急増するようになりました。


門倉の推定によると、2010年4月時点の店舗数は全国で約360店に上ります。平均して1日に2030人程度の男性客が利用しており、年間の市場規模は約194億円に上ると推定されます。

 


しかし、最近になって一部の「ガールズバー」では「ぼったくり」に近い高額請求をしたり、「キャバクラ」並みの過剰な接客をするなどといった問題が表面化してきています。


高額請求では、カウンター越しに女性店員が客にドリンクをおごってくれるように頼み、女性店員におごった飲み物代の支払いが巨額に上るといったケースがあります。



また、過剰な接客では、たとえば、客に1杯でも多く飲んでもらうためにボックス席に女性店員を同席させていた店が摘発されたりしています。中には営業実態は「キャバクラ」で、看板だけが「ガールズバー」になっているような店もあるやうです。

 


「ガールズバー」が出てきた当初は、違法店や悪質店は少なかったのですが、新規参入が相次ぐ中で、次第に競争が激化していき、違法店や悪質店の割合が高まるようになったと考えられます


そのほか、深夜0時以降に客引き行為をして、摘発される店も出てきています(「風営法」では深夜0時以降の飲食店の客引き行為は禁止とされています)。


男性客が「ガールズバー」で遊ぶにあたっては、このような点に十分注意しておく必要があるでしょう。





BRICs経済研究所 代表 門倉貴史