DNRって聞いたことありませんか?


(医療用語。DNARとも言います)


例えば救急外来に心配停止の人が来て

救急の仕事は、取り敢えず命を繋ぐことです。


まず意識確認。心臓マッサージと換気をします。

呼吸と心機能を確保したいので。

で、モニターつけて、点滴のルートとって輸液して。酸素投与して。時には挿管して。

バイタルがおちついたら、心肺停止の原因を考えて、その治療をします。



でも、高齢者はどうにもならないことも多いです。

例えば、飲まず食わずで、カリウムが不足している。それで心機能が悪くなってる。

でも、食べさせたら誤嚥する。


カリウムを補いたくても、注射剤のカリウムは危険で、口からで補充することも多くて。



透析すると電解質が補正されて助かることもある。でも、食べられない根本的原因がそのままなので、持続的に透析しなきゃいけなくなる。


そして、本人の意思確認もできないまま、親族が集まって「これ以上延命しなくていい」と決まったりする。



こんな風に、積極的治療を望まれない事も沢山あります。

もうこのまま安らかに人生を終えたい。と。


そんな時、容態が悪化しても積極的な治療しない事を、DNR (DNAR)って言うんです。




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私は研修医1ヶ月目の時、

カンファで突然「DNRって知ってる?」と聞かれました。

なんとなく分かってたけど、

「DNR=ドゥー・ノット・ 。。。」

何か言わねばと焦った挙句、なんと私は



何もしない」と 言いました。




そんなバナナ!

皆に笑われました。

質問下さった上司 が焦って、「何もしないわけじゃないのよ。」と。


まったく情けないったらありゃしない!



DNR= Do Not Ressucitate 

DNAR= Do Not  Attempt  Ressucitation

だって。

文字どおりだと、蘇生しないという意味ですね。


恥ずかしい体験です。