今頃は、日光がトースターの中にいるように、照っていることだろう。
10秒でも腕をさし出したら、もう日焼けするような太陽。
貧しかったけど素朴な人たち。
円換算したらそりゃ安いけど、その一円で買えるものが恵まれているのだから、
それはもはや豊かというのではないかと、いつも思ってた。
鹿児島の夏。
今頃、祭りの練習してることだろう。
野蛮でシンプルで、かえって強くて。
東京人の神経質さと中途半端な計算を、あざ笑うような気質の土地だった。
九州はどこもそうだけど。
ラーメン屋は入りさえすれば美味しくて。
でも関東に来たら、高級料理じゃないとまともな豚骨食べられない。
もうここで豚骨を食べるのは、諦めた。
(豚骨というけど、それは醤油じゃ)
有名だから、都市だから、ドル換算したら豊かだから幸せなわけじゃない。
夏になって、豊かさを考え直しています。
肌を焦がしながら、腹の底に太鼓を響かせ、動物になって食べ物を探してほっつき歩きたい。
九州が恋しい季節です。