観光客の多いシャンゼリゼ通りを歩いても、どうも昔ほどパリっぽさがないような気がします。

 

気が付いたのが、世界展開しているチェーン店の多さ。


Gap、Zara、ディズニーショップ……

世界で一番お高い(お高くとまっている?)イメージのシャンゼリゼにも、外国企業の進出を受け入れざるを得ないのですね。


数年前に日本に帰国した時、ラフォーレ原宿の傍の一等地にH&M とForever21がどーんとそびえ立っているのを見た時も驚きましたが。


世界中同じ様な風景になってゆくのは仕方ない事なのでしょうか。

 

アメリカのハンバーガーチェーンFive Guysも!


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そして、もう一つ。ロンドンに戻ってから気づいたのですが、昔は歩けば当たってた…様な、古き良き時代のパリの面影を醸し出す、キオスクや広告塔を観なかったような気がする。

 

広告塔はこんな感じ。


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広告自体もかっこよくておしゃれで、20年以上前は道を歩くたびにパリっぽーいと写真を撮ったほどでした。今回は見た記憶がない?数が減ったのか、私が気づかなかっただけなのか?

 

同じく深緑色をした、雑誌や新聞を売っているキオスクも昔は見るたびにそのオシャレさに悶絶していたのですが、これも見た記憶がない…

 

一度キオスクでバスのチケットを買ったはずなのですが、特に建物について何も気づきませんでした。

 

これには理由がありました。調べてみると、パリ市によりキオスクのデザインが変わったようです。


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パリの街並みに溶け込んでいた旧デザインは開け閉めに手間がかかったり、防寒対策がきちんとなされていなかったりと、働く人には不評だったそう。


新デザインは実用的かもしれませんが、パリっ子からは「イワシの缶ずめみたい」と反対する署名運動も起こったそうです。


 

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憶測ですが、この機に廃業したキオスクも多かったのかもしれません。


最近は何でもスマホで見られるから、雑誌や新聞の売上も減少しているのでしょう。

私もそうだから言う筋合いはないけれど、寂しい気もしますね。


そう言えばロンドンでも先日、新聞を買おうと思ったらコンビニの様なお店ではもう売っていなくて、少し遠くのニュースエージェントまで歩かなければなりませんでした。私も滅多に買わなくなったのでこれにも文句は言えませんが。

 

世界中が規格化され、同じ風景になっていく様です。