カエルのツボカビ病は両生類での致死的な真菌性伝染病。この病気により世界中の数多くのカエルが絶滅の危機に瀕しています。
日本でも2006年以降、飼育カエルだけでなく野生のカエルにおいても確認され、生態系への影響が懸念されています。![]()
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致死的な真菌で、カエルが消し去られてしまうかも![]()
【AP 2009年5月12日 ワシントンDC】
いま手元に、ウィンクしているように見えるツェテックフキヤガマ(Panamanian Golden Frog)の写真がある。これは月曜にワシントンDCのナショナル・ズーで撮られたもの。このカエルは、現在すさまじい速さで広まりをみせる、両生類の致死伝染病「ツボカビ感染症」により絶滅の危機に瀕している。
現在、十数種類のカエル・両生類を絶滅の危機に追いやっている真菌がある。この真菌病に対処すべく、米国・パナマ・メキシコにある動物園はプロジェクトを発足し、その一環として中南米から研究者を迎え入れると、月曜に発表した。
スミソニアン研究所は、「両生類レスキューおよび保護プロジェクト(Amphibian Rescue and Conservation Project )」と称するこのプロジェクトに参加する6つの動物園と研究施設を管轄することになる。このプロジェクトでは、急速に広まりを見せるツボカビ病原体に対処する為、1500万ドル(約1.5億円)を調達する予定。
中米で唯一この病気が発生していない、パナマのごく小さなエリアにプロジェクトは焦点を絞る予定だ、とメリーランド大学の研究員カレン・リプス博士は述べる。しかしリプス氏も、残念なことに、この地域にもツボカビ病が到達するのは時間の問題だろうと言う。おそらく、5年以内に。。。
彼女曰く、この真菌の広まるスピードは「全く信じられない(程はやい)」そうだ。「おそらく、とてつもなく早く、我々には手に負えない」。
科学者たちの意見では、現在知られている約6000種の両生類のうち、このツボカビ病は大多数を完全に消し去ろうとしているらしい。そして、この感染は急速な拡大を見せている。既にここ30年間で122種の両生類が絶滅してしまったと考えられており、この真菌感染症が主な原因だろうと保護活動家たちは述べている。
「我々の存命中に、全ての両生類のうち約半数が失われてしまうかもしれない。そういう可能性に直面しているのです。」と、スミソニアン研究所で当プロジェクトの主任研究員を務めるブライアン・グラトウィック博士は言います。
現在までに、この真菌は米国を含む87の国で確認されている。(日本も含まれる。)
近年、バージニア州にあるジェームスマディソン大学の研究チームが、カエルの皮膚に存在する細菌がツボカビ感染症の予防に有効であるという研究結果を発表し、今回のプロジェクトではこの結果が応用される。
ジェームスマディソン大学の研究では、この特定の細菌を含む溶液を浴びせたカエルでは、その後ツボカビ真菌にさらされても100%の割合で生存したと発表されている。(論文は、the International Society for Microbial Ecology Journalに掲載)生存率は、「細菌液」を浴びなかったカエル群では低かったということだ。
スプレーによって真菌に対するカエルの抵抗力を増強させる、もしくは、カエルからカエルへと伝播可能な「カエルを守る」良性の細菌を吹きかける、といったアイデアが、この研究結果の応用方法の一環である。
「とても興奮するような発見です」とグラトウィック氏は言う。「本当に、いま唯一残っている、見込みのある研究なのです。」とも。
プロジェクトには、コロラド州コロラドスプリングスのチェイニーマウンテン動物園、マサチューセッツ州ストーンハムのズー・ニューイングランド、ワシントンDCを本拠とするディフェンダー図・オブ・ワイルドライフ、メキシコのアフリカむ・サファリ、ヒューストン動物園、そしてパナマのサミット都市公園も参加している。