偉い言葉から軽い言葉へ

引っ越す前たまに行ってたお好み焼き屋さんの前を通ると、
シャッターが閉まって借主募集が貼られていました。

たしかに昔もお客様は多くありませんでした。

その時、福祉相談職時代に何度も聞いた上司の言葉を思い出しました。

「サラリーマン辞めても自力で稼いで家族くらい養えるよ」

仕事のできる上司ですし、そう言える自信を偉いと当時は思いました。

でも今はとても軽い言葉に聞こえます。

起業しても消えていくのが常の世界。

みんな自分で選んだ道なので起業が偉いなんて思いませんが、

軽々しく稼げると言うのは、消えていった方々へ失礼な気がするのです。

立場が変わって感情移入しただけかもしれませんが、

旧職も好きですが今いる場所は別世界の厳しさです。

お好み焼き屋さんの店主は腰が悪くなって脱サラした人なのに、
私が引越しのとき重い荷物を運んでいると、
たまたま見かけて一緒に重い荷物を運んでくれました。

いい人でも消える厳しい世界だとあらためて痛感しました。