日々の暮らしは一見すると同じことの繰り返しです。しかし、よく目を凝らせば、そこに新しい発見や感覚が宿っていることに気づけるはず。年を重ねるにつれて時間の流れが加速して感じられるのは、経験の積み重ねによって「同じに感じる部分」が増え、意識が追いつかなくなるからでしょう。刺激を求めるよりも、繰り返しの中に変化を見いだすこと。これは、人生を豊かにする視点であり、過去と現在をつなぐ大切な営みでもあります。

昨日といひ
今日と暮らして
あすか川
流れてはやき
月日なりけり

…と、言うじゃん。でも、そんなに清く丁寧には考えられない。私は、この“月日が速い”ことを利用してる。若い頃は一年が長くて、年次がなかなか上がらずじれったい。「もう◯◯年目」って、長いほうが偉そうに聞こえる。だけどどうよ、10年も20年も、あっという間だ。

毎日、少し良いことを重ねてみる。「もう、かれこれ10年、毎朝筋トレ」とか。ローンだって、組むときは先が長く見えても、20年払い続けた後なら「さ、あともう少し」って言える。速い時間は脅威じゃない、味方にもなる。積み重ねは加速に乗る。だから今日も、同じに"見える"繰り返しを一つ、置いていく。



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