宮沢賢治 作 『楢ノ木大学士の野宿』 | ABBEYROADCAFE8JO

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少し認知症になりかけた母生まれた八丈島にかえりたがってる主人
結婚しない娘
きれいな猫と
の人生

鉱物の本を片手に、
こんなにも愉快な話があるものかと。

楢ノ木大学士は宝石学の専門だ。
ある日、貝の火兄弟商会の赤鼻支配人に、
上等の蛋白石(オパール)を探してきて欲しいと頼まれ、山に海に宝石を探しにいき、
三夜野宿をします。



                          北見   隆  画

植物や、生き物の擬人化の物語は多々ありますが、鉱物が岩山が擬人化されている物語はなかなかありませんよね。
私は初めての出会いの鉱物物語でした。

楢ノ木大学士は、一日目はある石の上で横になりながら岩たちの話をきき、楽しんでいます。

二日目は、小さな笹の小屋に泊まります、
かれらの話は、なんとも時の長い話で、何千年前は、何千万年前は、なんて人間からは想像出来難い話がつづきます。

そして、三日目は波で削られたらしい小さな洞で寝ます。

なんと、なんと、
雷龍という大きな恐竜がでてきましたよ。
賢治さんの話に恐竜が\(^^)/
思わず、ヒャッホー💕

大学士はカーンと鳴った。
もう喰われたのだ、いやさめたのだ。
楢ノ木大学士は洞穴で雷龍の夢をみたのです。

それにしても、この話もいつもと同じく、知らない言葉だらけでした(笑)

私には、鉱物の名前が???
賢治さん、ここぞとばかりに、専門語(笑)

蛋白石、流紋玻璃、蛇紋石、カンランガン、角閃花崗岩、ホルブレンド、磁鉄紘、バイオタイト、花崗岩、みかげ、オーソクレース、コングロメレート、プラジオクレース、第十八へきかい予備面、りょくでい病、ふう病、カオリン病、クォーツ、クウショウ、頁岩、貴蛋白石、ブレシアスオパール、玻璃蛋白石、雲母紙、と、

いやはや、参りました。

賢治さんは盛岡の大学で地質学を学び、また、教員を退職後は、羅須地人協会を設立、農民の肥料設計に奔走。しかし、無理がたたって、37歳で亡くなりました。

賢治さんは、鉱物や地質、土壌学とともにあったんですね。

               石っこ賢治さん❗


                 
    やはり、鉱物の本が必要でした。