安い日本なのに平均所得が高い市区町村 | breezywaveのブログ

breezywaveのブログ

風況の自由人

風が吹けば海へ。
風が止めば、本を読む。

投資を考え、経済を考え、
そしてまた風を待つ。

時間に縛られず、
市場にも振り回されず、
自然と経済のリズムの中で生きる。

【地方創生】日本全国「平均所得が高い市区町村」ランキングを見て思ったこと──みんなちがって、みんないい

東洋経済オンラインが発表した、全国1,741市区町村を対象とした「所得割納税者1人当たり平均所得ランキング」。

 

 

この「平均所得」は、住民税の所得割を納めている人の平均所得をもとにした指標です。

給与収入だけでなく、事業所得や不動産所得、株式の譲渡益なども含まれるため、自治体ごとの所得水準を比較するデータとして興味深い内容になっています。

 

上位にはおなじみの東京都心部が並ぶ一方で、人口数千人の村がトップ10入りするなど、「え、ここが?」と思うような自治体もランクインしていました。

今回は、このランキングから見えてきた、日本各地の「稼ぐ力」をで眺めてみたいと思います。

 

圧倒的な強さを誇る東京の都心・城南エリア

まずは上位ランキングです。

 

順位

市区町村

平均所得

1位

東京都港区

1,809.9万円

2位

東京都渋谷区

1,394.3万円

3位

東京都千代田区

1,290.7万円

4位

東京都中央区

882.3万円

5位

東京都文京区

779.6万円

 

トップ3は1,000万円を超える圧倒的な水準です。

港区、渋谷区、千代田区には、大企業の本社や金融機関、IT企業が集まり、高所得層が数多く居住しています。

 

渋谷区は商業施設や最先端のカルチャーも集中しており、「住む街」と「働く街」の両方として人気が高いことも、この数字につながっているのでしょう。

 

大都市に割って入る「地方の星」たち

このランキングの面白さは、東京だけの話ではないところです。

地方にも、独自の強みで高所得を実現している自治体があります。

第8位:北海道猿払村──ホタテの力

人口約2,600人の北海道猿払村が、全国8位にランクインしました。

 

国内有数のホタテ水揚げ量を誇る猿払村―その奇跡の復活劇に迫る│北海道ファンマガジン

ホタテ 猿払│札幌海産物卸

 

原動力は、天然ホタテの水揚げ量日本一を誇る漁業です。

「一次産業=収入が低い」というイメージを覆すような結果で、日本の食を支える地方の底力を感じさせます。

こういう自治体を見ると、「もっと上位に食い込んできてほしい」と応援したくなりますね。

ただ、高級なホタテは海外への輸出が増えていることもあり、最近はスーパーで見かける機会が減ったようにも感じます。

 

第15位:秋田県大潟村──お米の力

秋田県大潟村も15位(580.0万円)にランクインしました。

 

大潟村創立60周年を盛大に祝い、発信したい! ふるさと納税 ふるなびクラウドファンディング

実りの季節 | 大潟村公式ブログ おおがた散歩

 

八郎潟干拓によって生まれた広大な農地を活かし、大規模稲作で全国有数の生産力を誇る村です。

計画的に整備された農業の町が、高い所得につながっているのは興味深いところです。

日本の農耕地は小規模で分散した土地が多いため、大潟村のような計画的な大規模整備は簡単ではありません。

だからこそ、この村の存在は日本農業の可能性を考える上でも印象的です。

 

山梨県は「名水」と「ロボット」の二刀流

ランキングを見ていると、市区町村だけでなく、その地域全体の産業構造にも目が向きます。

 

例えば山梨県は、「名水」のイメージが強い一方で、実は機械電子工業の集積地でもあります。

世界的なFA(ファクトリー・オートメーション)やロボット関連企業が根付き、自然と先端産業が共存している地域です。

 

【保存版】甲府ドライブデートならここ!山梨ドライブ大好きな筆者おすすめの15スポット【パワースポット・歴史巡り・ご当地グルメなど】|アニーお祝い体験マガジン

山梨県/いいトコ山梨「忍野村・ファナックアカデミ」令和4年4月27日(水曜日)18時55分~19時00分(UTY)

牧野フ、山梨に工作機械の新工場 210億円投じ国内2割増 | 日刊工業新聞 電子版

 

寒暖差でトウモロコシや桃も大変おいしい場所ですが、今年も工場見学の抽選がハズレました。

なぜこんなに甘いのか農家の方に効いたら、「寒暖差」だと教えてくれました。

ちなみに北軽井沢でも同じ質問をしたことがありますが、答えは同じでした。

 

こうした「二刀流」の地域づくりも、日本の地方が持つ強みの一つなのかもしれません。

 

ランキングを見て、ちょっと嬉しかったこと

さて、私が住んでいる市区町村は500位になんとかランクインしていました。

「トップ10にはぜんぜん遠いな」と思いつつも、全国1,741自治体の中では真ん中より上。

 

普段はあまり意識しませんでしたが、「意外と頑張っている街なんだな」と少し親近感が湧きました。

こういうランキングは、他人と競うためというより、「自分の街にはどんな強みがあるんだろう」と見直すきっかけになるのが面白いですね。

 

まとめ:それぞれの街に、それぞれの「価値」がある

平均所得という一つのモノサシで見ると、大都市圏が目立つのは事実です。

でも中身を見ていくと、

  • ホタテで全国トップクラスの所得を生み出す村

  • 大規模農業で稼ぐ村

  • 最先端の製造業を支える地域

  • 商業や金融で発展する都心

と、それぞれ違う「稼ぎ方」があることが分かります。

みんなちがって、みんないい。

 

地方創生というと、「東京都心部」が目標のように語られがちですが、本当の魅力は、その土地ならではの強みを磨くことなのかもしれません。

 

今回のランキングは、日本各地の多様な豊かさを改めて教えてくれる、とても興味深いデータでした。

皆さんの住んでいる街は何位でしたか?

調べてみると、自分の住む場所を少し違った目で見られるかもしれません。