老後はつねに運用しながら取り崩すイメージでいます。
老後の資産取り崩しについて、「運用しながら取り崩す」というアプローチが注目されています。
日経新聞の『65歳から80歳までは「3%で資産運用し4%で引き出す」』という記事を読みました。
「毎月定額」で引き出すのではなく、「定率」で引き出すことで、資産の枯渇リスク(収益率配列のリスク)を避けるという考え方です。
私も基本的にはこの記事のように、「運用しながら取り崩していく」イメージを持っています。
しかし、実際にこの戦略を実行する上で、絶対に気をつけておかなければならない現実があります。
「率の固定化」は現実には不可能
「3%で運用して、4%で引き出す」——言葉にするのは簡単ですが、相場は生き物です。現実のマーケットにおいて、リターンや引き出しの「率」を毎年ピタリと固定化することなど、まず不可能です。
計画通りにいかないことを前提に、どのようなメンタルと戦略を持っておくべきでしょうか。
俯瞰的な視点を持つ:世界における自分の立ち位置
資産運用をしていると、どうしても「自分の資産」「自分の生活」を中心に相場を見てしまいがちです。
しかし、ここで少し視点を高く持つ必要があります。
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世界経済の中で、日本が占める割合はわずか5%程度。
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そして自分は、その日本の中の「1億分の1」の存在にすぎない。
この圧倒的なマクロの事実を意識するだけで、相場の波に対して一喜一憂しすぎない、客観的で冷静な視点を保つことができます。
暴落時の「安値売り」を回避するバッファ戦略
相場が下落した際、定率引き出し戦略の最大の敵は「生活費のために、泣く泣く底値で株を売らなければならないこと」です。
これを回避するためには、リスク資産とは別に「安全なバッファ」を用意しておくことが必須になります。
私の戦略は以下の通りです。
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1年分の生活費は「現金」で確保する 日々の生活の安心感は、まず手元の現金から。これで1年間の相場低迷には無傷で耐えられます。
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病気やケガに備え、「変動10年国債」などで300万円用意する 医療費や突発的な出費には、元本割れリスクがなく金利上昇にも対応できる個人向け国債(変動10年)を充てます。
変動10年国債はインフレには負けますが、利回りの期待できない生命保険よりはましでしょう。
この「現金+安全資産」のバッファがあるからこそ、大暴落が来ても焦らず、安値での狼狽売りを避けることができるのです。
実践的な「取り崩し(売却)」のタイミング
バッファが守りを固めてくれるので、資産の売却タイミングにも柔軟性を持たせることができます。
私は機械的に売却するのではなく、少し工夫を取り入れています。
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年末に必要額の「半分」を売却し生活費に補充する。
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残りの半分は、移動平均線などを観察し、比較的高値圏にあるタイミングを狙って売却する。
※最近練習をしています
もちろん完璧に天井を当てることはできませんが、チャートのトレンドを確認しながら売却時期を分散することで、より有利に資産を取り崩すことが可能です。
80歳からの出口戦略:子へのバトンタッチ
最後は、人生の終盤に向けた出口戦略です。
認知能力の低下なども考慮し、私は80歳頃までに子供への贈与を進めていくつもりです。
そして80歳以降は、資産の管理そのものを子供に任せる(引き継ぐ)体制も視野に入れています。
自分だけで抱え込まず、次の世代へスムーズに資産と管理のバトンを渡していくことも、長期的な資産運用の大切なプロセスだと考えています。
まとめ 机上の空論である「率の固定」に固執せず、マクロな視点を持ち、確固たるバッファを用意する。
そして柔軟に取り崩し、最後は次世代へ繋ぐ。
これが私の考える、現実的でサステナブルな老後の資産取り崩し戦略です。
