敗者のゲームを読んで勝者になる | breezywaveのブログ

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風況の自由人

風が吹けば海へ。
風が止めば、本を読む。

投資を考え、経済を考え、
そしてまた風を待つ。

時間に縛られず、
市場にも振り回されず、
自然と経済のリズムの中で生きる。

敗者のゲーム読み終えました。

 

この5年で模索して出した結論と同じでした。

なのですらすらと読み進めることができました。

 

資産運用と投資は別物

 

と理解している人にとっては、

答え合わせ的な良書です。

 

もしかすると40歳くらいの時に読むのが良かったかもしれません。

 

●まとめ

資産運用の前に人生設計し生涯の投資プランを立てること。

投資で勝とうとしても市場にはプロがいるので勝てない。

言い換えると運用につきまとう敵は己自身。

 

長期のインデックス投資の積み立てにプロは勝てない。

インデックス投資のコストを重視する。

 

●自分になかったもの

・明文化した運用基本方針を策定すると良い。

 

【考察】

ISO31000/ISO27000的なPDCAアプローチが今後の課題

 

●市場の変化により内容が変わっていること

・インフレリストと名目リターンと実質リターン(P195)

本書では1926~2026年のリターンを以下のように記載しているが、

直近のデータを参考にした方がさらに良い。

 

名目リターン  年平均  リターンがマイナスになった年の比率

100%株式   10%   30%

実質リターン

100%株式   7%   35%

 

↓最新の参考情報

Vanguard’s 2025 economic forecasts

https://www.vanguardsouthamerica.com/content/dam/intl/americas/documents/latam/en/2025/01/mx-sa-4080416-beyond-the-landing-vemo-v2025.pdf

 

今後10年間の年率リターン予測(2026年版)

バンガードは、米国のインフレ率が長期的には

2.5%程度で推移すると予測しています。

以下の名目リターンからこのインフレ率を差し引くことで、

おおよその実質リターンが算出されます。

 

資産クラス  名目リターン(中央値) 実質リターン(推定)
米国株式 3.9% 〜 5.9% 1.4% 〜 3.4%
米国以外の先進国株式 5.8% 〜 7.8% 3.3% 〜 5.3%
米国債券(総合) 4.3% 〜 5.3% 1.8% 〜 2.8%
米国以外の国債(為替ヘッジあり) 4.3% 〜 5.3% 1.8% 〜 2.8%

 

【考察】

これだけ見るとSP500より先進国株式が良さそうに見えます。

iDeCoにSP500がなくて先進国株式があるのはこのためかもしれません。

ちなみに私はiDeCoをSP500/先進国株式/TOPIX=49:49:2にしています。

10年以上の長期運用で差が出るかみたかったのです。

 

・特殊なデリバティブ商品(P212)

信じられないほどの好成績はどこか怪しい。

 

【考察】

ドキッとしました。

過去アクティブファンドで失敗したことがありますが、

 

10%利回りのJEPQ

JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF(JEPQ)

 

というETFを半信半疑で積み立てています。

こちらは資産運用ではなく投資・投機の視点で別物ではあります。

NISAでは買えないETFです。

 

・現在のアメリカの遺産贈与(P231)

アメリカの贈与税は、贈与者(あげた人)に納税義務があり、

2024年・2025年(予測)ともに受贈者1人あたり年18,000ドル(夫婦なら36,000ドル)まで非課税です。

生涯非課税枠は2024年時点で1,361万ドルと非常に高額です。

配偶者(市民)への贈与や教育・医療費の直接支払いは無制限に非課税となります。

 

主な非課税枠・特例(2024-2025年)

  • 年間非課税枠 (Annual Exclusion): 1人あたり年間18,000ドル。
  • 生涯非課税枠 (Lifetime Exemption): 2024年で約1,361万ドル、
    2025年はさらに増額見込み。年間枠を超えても、この枠内なら贈与税は発生なし。
  • 配偶者への贈与: 相手が米国市民の場合、金額無制限で非課税。

【考察】

日本だと受贈者1人あたり年110万円なので、

およそ5倍もの開きがあります。

順富裕層以上の層には課税が強化されています。

 

・金価格は1オンス1879ドル(P248)

2026年4月1日時点、金価格は1オンス(t.oz)あたり約4,600〜4,700ドル台

 

あとアメリカでは医療保険制度が充実していなくて、

民間の医療保険を利用することになります。

 

日本だと国民健康保険料が高すぎるとの議論もありますが、

もし負担を軽減すると生活費だけでなく医療の備えも、

段階的に個人で備えることになっていくかもしれません。

 

本書によると資産運用の見直しは10年に一度で良いと言っています。

インデックス投資といえども10年~15年しないと元本割れする

確率が0に近くならないといことの言い換えかもしれません。