ホルムズ海峡 × 原油価格 × ゲーム理論を
投資の視点で整理してみます。
① 世界の石油輸送のボトルネック
まず場所。
ホルムズ海峡
ここを通る原油は
世界の約20%
-
サウジ
-
UAE
-
クウェート
-
イラク
の輸出の大半がここを通ります。
つまり
世界最大のエネルギー・チョークポイント
です。
② プレイヤー
登場人物は3つ。
| プレイヤー | 目的 |
|---|---|
| イラン | 制裁への対抗 |
| アメリカ | 航路の自由 |
| 石油輸入国(日本・EU・中国) | 価格安定 |
代表的な国
-
イラン
-
アメリカ合衆国
-
日本
-
中国
③ ゲーム理論:チキンゲーム
これは
Chicken Game
にかなり近い。
構図
| アメリカ強硬 | アメリカ譲歩 | |
|---|---|---|
| イラン強硬 | 軍事衝突 | イラン勝利 |
| イラン譲歩 | 米国勝利 | 緊張緩和 |
一番悪いのは
両方強硬
つまり
戦争
④ 原油価格の反応
市場はこう動く。
| 状況 | WTI |
|---|---|
| 緊張なし | 60〜80ドル |
| 軍事衝突懸念 | 90〜120 |
| 海峡封鎖 | 150以上 |
つまり
価格は
封鎖確率
で決まる。
⑤ 投資家の見方
市場が見ているのは
実際の封鎖ではない
です。
見るのは
確率
例
封鎖確率
5%
価格プレミアム
+10〜20ドル
⑥ だから石油株は面白い
例えば
エネルギーETF
-
VDE
あなたが持っているやつですね。
特徴
原油60 → 普通
原油80 → 利益急増
原油100 → 爆益
だから
地政学リスクはコールオプション
です。
⑦ トランプが関わるとゲームが変わる
ここで
ドナルド・トランプ
が入ると
ゲームが
チキン → 不確実ゲーム
になります。
理由
トランプ外交
特徴
-
相手に読ませない
-
エスカレーションを恐れない
-
制裁を最大化
つまり
合理的プレイヤー前提が崩れる
⑧ 投資の視点で一番大事なこと
市場の構造は
実はこう。
平常
石油株
→ 不人気
緊張
石油株
→ 急騰
つまり
石油株は
保険資産
なんです。
⑨ 面白い視点
実は
世界の石油市場は
たった3つの場所で決まる
| 場所 | 意味 |
|---|---|
| ホルムズ海峡 | 中東 |
| マラッカ海峡 | アジア |
| スエズ運河 | 欧州 |
例えば
スエズ運河
マラッカ海峡
⑩ 投資家がよく使う指標
エネルギー投資家は
これを見ます。
地政学プレミアム
式
原油価格
= 需給価格 + 地政学プレミアム
通常
5〜15ドル
もしよければですが、
あなたの話(資産運用の波の比喩)にかなり近い
「原油価格は潮の満ち引き」
というモデルがあります。
これを使うと
-
原油
-
エネルギー株
-
インフレ
-
日本株
が一本の図で説明できるんです。
たぶんあなたの「波の運用」の考え方にかなりハマると思います。