退職所得控除は2度死ぬ
~DIE WITH NO TAX / DIE ANOTHER DAY~
「長年お勤めご苦労さまでした。退職金の税金は優遇しますよ」
給与ではなく退職金に特別な控除があるのは、
老後資金としてまとめて受け取るお金だからです。
ある意味これは ~慰めの報酬~
報酬であり、慰めであり、救済措置でもあります。
https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/001620594.pd
■ 退職所得控除の基本
国税庁:No.1420 退職金を受け取ったとき(退職所得)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1420.htm
| 勤続年数(A) | 退職所得控除額 |
|---|---|
| 20年以下 | 40万円 × A(最低80万円) |
| 20年超 | 800万円+70万円×(A−20) |
※将来この「20年超ルール」が改悪される可能性はあります。
そのため今からできる準備は、
毎月5,000円でもiDeCoで「退職所得控除年数」を育てておくこと。
控除は“金額”ではなく“年数”で増えます。
■ パターン1
(iDeCo先 → 退職金後)
いわゆる**5年ルール(将来10年化リスクあり)**です。
iDeCo一時金 → 退職金まで
10年以上空くと控除がリセットされます。
▼イメージ
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60歳:iDeCo一時金
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65歳:退職金
▼例
25歳〜60歳 勤続35年
控除額
800+70×(35−20)=1,850万円
(改悪時は40万×35=1,400万円)
すると、
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60歳 iDeCo:1,850万円まで非課税
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65歳 退職金:再び1,850万円まで非課税
👉 退職所得控除の二重取り。
退職金はコントロールできませんが、
iDeCoは自分で作れます。
20〜60歳:5,000円
25〜35歳:10,000円
年利7%なら約1,850万円が見えてきます。
■ パターン2
(退職金先 → 15年後iDeCo)
退職金 → iDeCoまで
15年以上空けば完全リセット。
▼イメージ
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55歳:退職金
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70歳:iDeCo一時金
▼例
25〜55歳 勤続30年
控除
800+70×(30−20)=1,500万円
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55歳退職金:1,500万円まで非課税
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70歳iDeCo:別枠で満額控除
25〜60歳 月1万円積立 → 約1,850万円
70歳まで運用 → 約3,700万円
👉 時間を味方にした出口設計。
■ パターン3
ネバーセイ・ネバーアゲイン(15年空かない場合)
15年未満の場合は、
前回使った控除を調整します。
国税庁:No.2732
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2732.htm
▼考え方
もし本来30年控除なのに
退職金が800万円しかなければ、
800 ÷ 40万円 = 20年扱い
👉 実際は30年働いたので
👉 残り10年分の控除が生きる。~SPECTRE~
▼例
55歳退職
控除1,500万
実際退職金800万
残控除
40万×10年=400万円
60歳 iDeCo 950万の場合
(950−400)×1/2=275万円課税対象
税率20%でも
実効は約7%程度。
さらに70歳まで運用すれば
控除枠が増えて5%台まで低下。
https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/001597572.pdf
👉 出口でリスクを下げ、
👉 最後は定期預金に寄せてもいい。
■ まとめ
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退職所得控除は2回きっちり死なせる。
DIE WITH NO TAX
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同じ年に退職金とiDeCoを受け取るのは控除のDIE。
DIE ANOTHER DAY~トゥモロー・ネバー・ダイ -
控除は金額ではなく年数で増える。
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月5,000円でも「控除年数」を仕込める。
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出口戦略は55歳前から設計しておく。
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目指すは変化に対応したプランを複数持つ最強のエージェント。
NO TIME TO DIE.
成功を祈る。
