昨日から急に寒くなりました。
今年は11月に54年ぶりとかの雪が降ったり、9月も台風続きで晴天が少なく やはり異常気象の様です。
”サンパチ豪雪”って昭和38年の豪雪ですから、やはり54年ぶりで来年は豪雪になるのでしょうか?
今日はコンクリートのことを書きます。
コンクリートは「流し込む」ではなく「打ち込む」と言います。
言葉だけでなく、実際に流し込む様な施工はしないのです。
よく建設現場のお知らせ看板にも、『○月○日 基礎コンクリート打設』とか書かれているのを見かけます。
私たちは「打設(だせつ)」と言いますが、聞きなれないですよね。
コンクリート打設の天敵は雨と雪。
雨の時は表面の仕上げが出来ません。
雪が型枠に積もるとお手上げです。
今年の9月も台風の影響で仕事が減りましたが、この冬はどうだろう?豪雪とかにならないと良いのですが・・・・。どうか仕事がありますように!
この時期になると「駐車場のコンクリートが ”あばたの様” になった。」とかの問題が起こりますが、凍結・融解による影響なんだと思います。
専門的にはスケーリングとかポップアウトとか言いますが、簡単に言うと湿ったコンクリートが氷点下の気温で凍ってしまい”膨張”します。日中に気温が上がると、表面がポロポロと剥がれ落ちて、”あばたの様”になってしまいます。
実はコンクリートには4〜5%程度の空気を意図的に混ぜ込んで、スポンジ??の様になっていて、凍ったり解けたりしてもひび割れない様になっているんです。が、表面は剥がれ落ちてしまう事があります。
と、ひび割れ繋がりで話が変わります。
コンクリートって固まる時に発熱するんですよ。
水とセメントのケミストリー(化学反応)です。
高層ビルの基礎とか大きなコンクリートの部材になると、中心は70℃位まで温度が上がる事があります。
発熱中のコンクリートの上に横たわった事がありますが、めぐリズムの蒸気アイマスクくらいに背中がほんわかしてました。(コンクリートの湿気って、強アルカリ性ですので、真似しないでください。)
理科の授業でないですが、水も空気もコンクリートも温度が高くなると”膨張”し、温度が下がれば”収縮”します。
大きな部材では、固まる時の発熱と、その後の温度の降下で”膨張””収縮”が起こり『バツッ』っとひび割れが起こることがあるんです。
当然、未然に防ぐような設計やシミュレーションなどをして万全を期すのですが、予想外の天気や気温には随分泣かされました。
いやいや、自然の力に勝てるわけがないのですから、天気や気温が安定する様に”日頃の行い”を善くするべきだったのか〜?って反省です。
コンクリートのこと、なんでもご相談ください。