今日はコンクリートのことを書きたいと思います。

 

 

 

「コンクリート」、「セメント」、「モルタル」、「生コン」・・・・・

違いがわかるでしょうか?

 

 

セメント”   ””   ””   ”砂利(石ころ)”

この4種類の材料を組み合わせて混ぜます。

 

 

セメント” + ”” = セメントペースト・・・聞きなれないかも

 

セメント” + ”” + ”” = モルタル

 

セメント” + ”” + ”” + ”砂利” = コンクリート

 

 

となります。

 

 

 

少し解説をすると、

 

セメント・・・・あの灰色の粉末のことです。ホームセンターなどでポルトランドセメントと書かれた紙の袋に包まって売ってるやつです。

水を加えると”水和反応”を起こし、化学反応で固まります。

あまり触ることもないと思いますが、強アルカリ性なので素手で触ると手が荒れます。

普通ポルトランドセメント(正式にはこう言います。)だけでなく、早強セメントや白セメントなど用途に合わせた種類があります。

 

 

 

セメントペースト・・・・セメントに水を加えたものを、セメントペーストと呼びます。(職人さんたちは「ノロ」と呼んだりします。)

日常で見かけるのは、タイルの目地に使ったり、ひび割れの補修などに使用します。

強度の決め手は水とセメントの割合で、専門的には「水セメント比」と言い、

 

水セメント比は質量(重さ)の比率で%で表します。

 

水10kgとセメント20kgを混ぜると水セメント比は50%です。

 

 

 

モルタル・・・・セメントペーストに砂を加えたものをモルタルと呼びます。

1:3(いちさん)モルタルとか1:2(いちにい)モルタルとか言い、コンクリートの表面を仕上げたり、ブロックやレンガを積む時に使います。

ちなみに、1:3(いちさん)モルタルとはセメントと砂の比率が1:3なんですけど、良く「質量比(重さでの比率)ですか?体積比ですか?」と質問されますが、

 

水セメント比は質量比でしたが、1:3モルタルは体積比です。

 

「バケツ1杯のセメントにバケツ3杯の砂を混ぜる。」これが左官屋さんの基本。

砂の湿り気を考慮して水の量(水セメント比)を調整するので、現場で練る(作る)場合は熟練の勘が必要になります。

 

 

 

コンクリート・・・・モルタルに砂利(石ころ)を加えたものがコンクリートです。

大雑把には、セメント:砂:砂利が、1:3:6で水セメント比が50%くらいのイメージなんですが、厳密には、配合計画書(調合計画書とも言います)が作られ、工場できちんと計量し、練り混ぜられて作られます。(練られたばかりの固まる前のコンクリートを”生コン”とか”レディーミクストコンクリート”とか言います。”レミコン”と言われる方も多くありますね。ちなみに、”レミコン”は太平洋セメント株式会社の登録商標です。)

普通24−18−20Nなど配合の言い方があり、たいへん奥の深い世界が広がっています。

ご存知の通り、マンション・ビル・学校・病院・・・・様々な建築物がコンクリートで出来ています。

 

 

 

日曜大工でモルタルやコンクリートを作る際、材料の割合は解っても『どれくらい材料を買ったら良いのだろう?』となってしまいます。

砂やセメントなんて余ったところで使い道がないだろうし、処分にも困ります。

 

 

そこで、出来上がりの量ですが、

 

バケツ1杯のセメント + バケツ3杯の砂 + バケツ0.7杯の水 = バケツ3杯の1:3モルタルが出来ます。

 

バケツ1杯のセメント + バケツ3杯の砂 + バケツ6杯の砂利 + バケツ0.7杯の水 = バケツ6杯のコンクリートが出来ます。

 

 

足し算が合ってないように思えるでしょうが、こうなります。なぜかと言うとセメントは砂の隙間に、モルタルは砂利の隙間に入ってしまうのです。

 

要するに、モルタルを作る時は砂の量=モルタルの量

コンクリートを作る時は砂利の量=コンクリートの量。でイメージしてください。

 

 

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