先月、池袋の東京芸術劇場小ホールでTSミュージカル『Diana-月の女神ディアナ-』を観てきました
豊かになったにもかかわらず、悲しい事件が続く時代を憂い
「いのち」「家族」「絆」「愛」について問いかける作品でした
生まれてきたけれど、出生の秘密を知り、生きる意味を見いだせなくなったルーナに湖月わたるさん
生を受けることが出来ず、ルーナの悲しみの中にだけ存在するディアナに姿月あさとさん
そして、脇をしっかり固めている今拓哉さん、平澤智さん、水谷あつしさん
出演者はこの五人
タイトル・ロールの姿月さんは伸びやかで透明感のある歌声が心地よく、蜉蝣のような儚さと奥に秘められた情熱が役にぴったりでした
湖月さんのルーナは挫折してもなお素直
様々な記憶を手繰り寄せ、紐解き、自分の存在を疎み、打ちひしがれ。。。立ち上がる
苦悩する姿を熱演し、生きることの素晴らしさを知ったルーナをキラキラと演じていました
欲を言えば、本当の「孤独」とはどういうものか、もっと感じさせて欲しかったかな?
平澤さん演じる父親のジョージ、理屈抜きで泣けてしまいます
私がジョージの立場だとしたら。。。
悲しみを乗り越えた崇高な「愛」がそこにありました
今さんのトーマスの苦しみも切なく心に響き、涙しましたし
水谷さんの警官の可笑しさにホッとしました
林アキラさんの美しい音楽は、忘れてはいけない大切なものを優しく包み込むようで
子供の声のお二人(藤田千咲さんと皆川友花さん)もとても愛らしかったです
ギリシャ神話を絡ませ、神秘的な感動だけでなく、あらゆるところに鍵が隠され、こうなるのね!とパズルをはめ込むような楽しさも味わえるセンスの良い作品でした![]()
謝先生、出演者の皆さん、そしてスタッフの皆さん、素晴らしい舞台を見せて下さってありがとうございました![]()
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P.S.
ディアナの言葉
「運命を納得するorしないではなく、納得させるために運命という言葉があるのよ」
(こんな感じだったと思うのですが)
確かに!と感じる台詞でした