今回は、再び子育ての思い出話&がっつりACIMの話です。
 
幼稚園のころ、息子は担任の先生を困らせていました。
あのころはまさに「ミニ野獣」状態。
恐竜くんピリピリ
 
●●君をつねりました。
●●ちゃんを突き飛ばしました。
お遊戯に参加しません。
言うことを聞いてくれません。
 
連絡帳にそんな言葉が並ぶ日々。
 
当時この先生は、「発達障害」を知らないと公言していました。
(このときすでに、息子は広汎性発達障害とADHDの診断を受けています。)
 
アスペルガー症候群はおろか、ADHDさえ
「は?それ、なんの飴?🍬」
 
…まあ、20年も前の話です。
 
この先生の持論が、「子どもはみんないい子」。
 
みんなかわいくて、いい子たちばかり。
それなのに(※)。
 
突然ですが、ここで問題上差し
 
当時の私に対する先生の言葉で、(※)は以下のうちどれだったでしょう?
 
①●君(息子の名)はおかしいと思います。
➁私になつかない子なんて、いるはずがないのに。
③お母さん、なんとかしてください。
 
正解は①➁③。ぜんぶ。
20年前とはいえ、ある意味スゲーよこの人。
 
宇宙人あたま
 
ところで、子どもは神さまからの預かりもの、なんて言ったりしますよね。
ACIM風に言えば、「あらゆるもの(の本質)は神のcreation」ということでしょう。
 
この「神のcreation」は、神に創造されたものという意味で「被造物」と言われることもあります。
 
日常ではあまり使わないと思いますが、この言葉はACIMに頻出します。
そして神のcreationは愛であると、繰り返し強調されます。
 
結論から言うと、私たちはこの言葉の意味を理解していません。
そもそも「愛」という言葉に対して、多大な誤解をしています。
 だからACIMを学んでいるわけで。
 
たとえば、
「ママ(あるいは先生)だーいすき!」
と無邪気に抱きついてくる子どもたち。
 
それこそが
「”愛”にあふれる本当の子どもの姿」
に見えるとしたら…
 
「そうでないなら、なにかがおかしい」
という発想が生まれるでしょう。
 
次は、「その原因を探し出して、改善しなければならない」
 
子どもはみんないい子なのです。
「いい子」でないなら、本来の姿に戻してあげなければなりません。
もちろん、まわりの「愛ある」大人たちの手で…。
 
ちなみにACIMは、こうした思考を「分離」と呼んでいます。

 

えー?はてなマーク

あれ…「分離」って
自他分離の二元性
のことじゃないの?
 
あなたと私が別々の存在っていう…

 

 
そのとおりです。
 
上は、その「分離」が私たちの人生に具体的にどう現れるかについての、ひとつの例なのです。
 
宇宙人あたま
 
もし子どもたちが神のcreationなら、かれらを変えるべきではありません。
変えるべきでもないし、変えられるわけがない。
(変えられないのは「子どもたちの本質」です)
 
いっぽうでACIMは、私たちの手で「変えられる」ものがあるといいます。
 
それは、自分に苦しみをもたらしている自分自身の考えです。
 
そしてもしそれが変えられるとすれば、それは(ACIMが言う)神のcreationではありません。
 

 

 神のcreationは、人の手で変えられない

 

 
それが例外のない、絶対原則とされています。
 
もし私たちの抱くその考えが変更可能なら、それは「思考上の誤り」であり妄想です。
リアリティをもたず、神のcreationではありません。
(ちなみにACIMによれば、creationは心が生み出す思考、概念のことです。)
 
やや難解な話になりましたが、ACIMの定義はそのようなものです。
 
まあ、そんな小難しい話はいったん置いておきましょう。
もっと重要な点があります。
 
それは、私たちにとって「神のcreation」と「自分由来の思考の誤り」がごっちゃになっていること。
「変えられないもの」と「変えられるもの」の区別がつかない
 
自分の中でのこの混乱に気づいたとき、私はとても驚きました。
(他人のこうした混乱は、案外よく目につくものです。)
 
その驚きが、長年にわたって私にACIMを学ばせる原動力になっています。
 
宇宙人あたま
 
なぜこんなことをするの?
おかしい…子どもはみんないい子のはずなのに。
 
実は、
「子どもはみんないい子」
という考えじたい、われわれオトナの願望です。
 
子どもの側からすれば、そんな願望を押しつけられても迷惑かもしれません。
(たぶん迷惑でしょう。)
 
さらに、「いい子」というのがまた怪しい。
「いい子」の基準は千差万別です。
 
それって、ACIMが言う「思考上の誤り」かもしれませんよね…?
(少なくとも「いい子」に関しては、十中八九そうでしょう。)
 
そのあたりが、けっこうごちゃまぜになっているものです。
 
だって子どもは神のcreationでしょ?
だからいい子のはずだよね?
 
私自身、ACIMを学ぶにつれてこうした混同が解消されていきました。
そして子育てが(人生も)、ずいぶん楽になりました。
 
宇宙人あたま
 
くだんの息子の幼稚園の先生ですが…
ある日突然来なくなってしまったんです。
 
息子が困らせすぎたんでしょうか。
それで仕事がイヤになってしまったのかも…?ガーン
 
なにはなくとも、ひとまずお詫びをせねば。
そう考えた私は、登園して話を聞いたその足で園長室に向かいました。
 
席に座ったままの園長先生。
心なしか顔面蒼白のような。
 
あの人ね…
吐き気が止まらないんですって。
 
え?!
び、病気?!驚き
 

 

 
妊娠してました
仕事やめまーす

 

ですってよ…
 
そう言った園長の、あのひきつった顔。
忘れられんなぁ。
滝汗
 
 
オトナも子どもも、いろいろです。