今回は、こどもの日に寄せて。

 

子どもたちは、かれら自身ですでに奇跡だ。

かれらはすでに、いのちという賜物をもっている。

親は、それを表現する機会を提供する存在だ。

 

Children are miracles in their own right. They already have the gift of life, and their parents provide them with the opportunity to express it.

 

Helen's Note 

 

 

絶賛育児中の親御さんや、これからその予定の方が

 

照れ気づき

ACIMっぽい子育てをしたいなぁ

 

 

そう思ってみても…

日本語版のACIMには、子育てに関する記述がありません。

 

省略されているのではなく(翻訳モノって、時々そういうのありますよね)、底本のFIP版ACIMにもとからない。

 

一方で、FIP版以外のACIMには、子育てに関する記述が若干あります。

それが、上に紹介した一文。

 

実質上、ACIMの育児関連の記述はこのくらいでしょうか。

 

🎏

 

ACIMの方針は、学習者自身に焦点を当てること。

 

子育ては親育て、なんて言いますよね。

ベクトルの向きとしては同じかもしれません。

 

まずは親自身が、自分自身(の心)をしっかり見つめていきましょう、と。

 

ACIM風にいえば、子育てもやはり「わが子を赦す」ことに尽きると思います。

つまり親が、自分の子どもに関する自分の考えを変えるのです。

 

親は、わが子に「よいものを与える」ことに熱心です。

  当の子どもとの温度差は、けっこうあるかもにっこりあせる

 

親は子どもが「いのち」を表現する機会を提供する

 

そう聞くと、こう思うかもしれません。

 

びっくりハッ

 

この子らしく輝いて

生きられる場を、

親が与えてあげればいいのね?

 

 

子育て中の親御さんは忙しい。

それは私もよく承知しています。

 

というわけで、まず結論。

 

 

なにかをわざわざ与えなくてもいい。

すべては、子ども自身にすでに与えられている。

 

基本はこういう話のようです。

 

もちろん、赤ちゃんに対して

 

「親はなんにもしなくていいんでしょ?」

「自分らしく生きる力、もう与えられているんだよね?」

 

…そういうハナシじゃなくてな。滝汗

 

人間の赤ちゃんには「生存するためのお世話」が一定期間不可欠です。

でも、その引き際も肝心。

まずはそういうことでしょう。

 

🎏

 

「いつも笑顔で」

「元気で、健康で」

「みんなにかわいがられて」

 

こうした「ハツラツとした明るい子」は、親に人気の「いい子像」です。

 

しかし「子どもらしさ」が、こうしたイメージと混同されることがあります。

この混同は、親子の双方に苦しみを招きかねません。

 

その子どもが自分らしく生きるのに、周囲の人に「愛される」必要はないでしょう。

なんなら「健康」さえ必要ない。

 

こういう混同を避けるための学びは、あっていいと思います。

いや、むしろあってほしい。

お願い

 

ACIM(A Course In Miracles)は、そのために役立つでしょう。

少なくとも私は、とても助けられました。

  ページ数はちょっと多めなんですけどw

 

🎏

 

子育ては、場合によると20年以上にもにわたる長丁場です。

親自身のが穏やかでないと、なかなかしんどい。

 

焦点は「」。

心にわだかまりが少ない状態がキモです。

 

苛立ちのもとになる「わだかまり」が、できるだけ少ない状態。

それがすべての基盤になると思います。

 

この「わだかまり」(ACIM風に言えば「不平不満」)を減らすためには、やはり(ACIMが言う)「赦し」の実践をすることでしょう。

 

わが子に限りません。誰かれ構わず「赦し」をしていい。

イラっとしたら、どんどん相手に対する自分の考えを変えていいのです。

減るもんじゃありません。

 

それどころか、愛ある想念は与えれば与えるほど増えます

すると、心は穏やかになります。

 

子どもがすでに与えられている「いのち」という贈り物。

それは、「愛」や「光」と言い換えてもいいと思います。

 

親がわざわざ「それを活かす機会」を与える必要はありません

 

むしろ、妨げない

子どもが自らしようとする表現を、邪魔しない

それで充分。

 

わだかまりの少ない心には、それができるのです。

 

🎏

 

ACIMは、自分以外の人々のことを「あなたの兄弟」と表現します。

 

その人は、あなたと同じ親から生まれた兄弟のような存在です。

そして私たちの「親」は等しく子どもたちを愛し、すでに全員を赦している

(この「親」に当たる存在を、ACIMは「」と呼んでいます。)

 

同じ親から生まれたわれわれ「兄弟」は、(この親によって)すでに完全に赦されています。

まったく罪とがをもちません。

 

その存在はすでに、地上に現われたときから光であり、奇跡です。

 

この世界での子どもたちは(そして誰もが、そうした「私たちの兄弟」。

 

それがACIMのメッセージだと思います。

 

 

菖蒲の葉のようにまっすぐ育ってほしい

ということで、菖蒲は切らずにお風呂に入れるそうです