2024年4月から、あたらしい講座を企画しました。
ACIM(A Course In Miracles)(邦訳タイトルは「奇跡講座」「奇跡のコース」などがあります)は、おおまかに言うと「テキスト」「ワークブック」「マニュアル」という三冊から成っています。
字面でみてもわかるように、そのうちの「テキスト」はACIMの思考体系を詳細に語る重要な一冊。
しかしこれが…わかりにくい。
私自身、最初にこの「テキスト」を開いたときは面食らいました。
当時まだ邦訳はなく、ホクホクと原書を手に入れたのまではよかった。
自分にはある程度の英語の能力はあると思っていたんですが…
これがまったく理解不能でした。
ともあれ、この理解不能は、実は私に原因があったわけではなかったようで。
結論から言うと、本自体が難しいんです。
そんなん、知っとるわ
ですよね。
私たち学習者の多くが現在「A Course In Miracles」として手にしているのは、ACIMのなかでもFIP版と呼ばれる版です。
これが公式には「コースインミラクルズ」ということになっています。
しかしこの版、事情があっての編集の結果、テキストの序盤(4、5章くらいまで)が特に「難解」になってしまいました。
異なる文章から抽出した文を切り貼りしたような箇所も多く、率直に言って
「いいこと書いてあるっぽいんだけどさ…だから何?」
みたいな感じになっているのが否めない。
というわけで、上の告知サイトでお知らせしている今回の新企画。
FIP版以外の版を参考にしながら、「難解」になってしまったFIP版のACIMの再理解を目指します。(特に「テキスト」の序盤部分)
FIP版以外の版には、当初「コース」として筆記された内容がかなり忠実に採録されているものがあります。
そうした版を参照しながら、「コース」がこの世界にもたらされた明確な意図を確認しつつ、ACIMのメッセージを理解していきたいと思います。
長年学んできた方は、ACIMはある程度の期間学んでようやく徐々にその意図が見えてくる、著者の言いたいことがわかってくるーと感じていらっしゃるのではないでしょうか。
FIP版で学ぶなら、そのとおりだと思います。
しかし元来の文章に目を通すと、実はそうでもないようです。
著者は最初から、非常にはっきりした明快な主張を開陳しているのです。
長年の学習者の方にとっては、今回の講座に、それを発見する新鮮な驚きを体験してもらえると思います。
またテキスト中盤以降で「特別性」と呼ばれる、ある種の親密な関係性についてなど、FIP版に未収録の内容も少なくありません。
それなしでも、充分にACIMの学びは可能です。
しかしそうした内容によって、新しい面からの理解も深まると思います。
初心者の方なら、この「コース」の意図について、はじめからストレートに
「ああ、ACIMってそういう話なのか」
と思ってもらえるのでは。
もちろんACIMの内容はかなりラディカル、斬新です。
そういう点では、「難しい」と感じることもあるかもしれません。
しかし、最初から
とにかく、
なにを言いたいのかはわかったよ
そうスタートできるのは大きなアドバンテージになるでしょう。
「ミラクルワーカー」と呼ばれる、実際にこの世界で奇跡を行える状態に至るまでの時間が、かなり短縮されると思います。
(もしそのまま学ぶのを続ければ、ですが。)
ACIMの著者の意図は、それにほかなりません。
私たちひとりひとりに、この地上で「(ACIMの考える)奇跡」を実行してほしいのです―それも、一刻も早く。
対面講座で、場所は東京・下北沢。
再開発が進み、以前とはすっかり様子が変わっていますよ!
こちらもびっくりすることうけあい
それでは、お会いするのを楽しみにしています。
ACIMの様々な版(バージョン)については、以下の記事をご参照ください。