「皓一郎く~ん」

 帰り道、後ろから聞こえてきた声に皓一郎は立ち止まり、振り返りました。

「うわっ!」

 そこには巨大な人型ロボットが。

「皓一郎君、スゴいでしょ!」

 女性の声にただただ頷く皓一郎。

「ははは」

 女性は急に豪快に笑いました。

「これは私が作ったの。スゴいでしょ!」

 あまりのことにあっけに取られる皓一郎。

「谷田貝十和子、宜しくね」

 ちなみにこの谷田貝十和子、終始皓一郎の前には姿を現しませんでした。


「おは……」

 翌日教室に入ってきた皓一郎は、その場で固まりました。

 なぜなら皓一郎の席には、すでに一人の女子生徒が座っていたからです。

「おい、誰だあれ?」

 国府田晃伸が話しかけてきましたが、皓一郎の回りの固まりはなかなか氷解しません。

「こ、小紫先輩」

 皓一郎はようやく言葉を絞り出しました。

 頭頂部に小さい赤色回転灯を載せているのは、生徒会副会長の小紫菜々愛しかいません。

 小紫が皓一郎に気づき立ち上がりました。

「皓一郎君、私はあなたに惚れたみたいだから、付き合って」

「えぇ!?」

 皓一郎はなお一層固まりました。