iPhoneからAndroidへの移植の注意点(その1) | オーシャンドライブ(ininc)開発チームのブログ
今回iPhoneアプリでプロジェクトAチームで「ここでキスして」を完成させたが、Appleがなかなか審査を通さないので、無駄な時間が過ぎるのもなんだしなって軽い気持ちでAndroidへ移植を始めました。
感想としては、言語が違うっていうけどそれほどちがわなくねえ?って感じでした。
東北弁と九州弁くらいの違いだと思います。自分はそもそもオブジェクト指向初心者でしたが、1週間くらいで出来ました。先入観がないので判っていないもの勝ちです。
その雑な感覚の中で、「うわ、この違いめんどくせーなー」って思ったものを書き連ねます。

1)Android用の画像は限りなく軽くせよ
最近は、iPhone4に対抗して、解像度720x1280みたいなものも出ているのですが、それ用に高解像度の画像を用意するとメモリが足りなくなって落ちる端末が出てきます。
基本、AndroidはARCのようにメモリの開放が自動なんですが、裏を返せば、取り込んだ画像を開放するタイミングが運任せになります。明示的に開放すれば良いことかもしれませんが、その労力が売り上げUPにつながり、かつ、未知の端末で起こすかもしれない致命的なエラーの可能性を凌駕するかというと、ちょいと微妙なので却下。
普通にJPEGでサイズを落とすなりをすれば大丈夫です。DPIによって読み出す画像を変えられるのですが、低解像度(120dpi)、普通解像度用(160dpi)のフォルダしか活用してません。それ以上も対応しようとしたのですが、自分の目では判別不能。じゃあ、いいかって感じで。あまり親切に対応しすぎてもDLファイルの容量も増えちゃうし。

2)240x320の端末に注意
結構致命的なんですが、画像のサイズが240x320の端末があります。iPhoneのデザイン設計にあわせると320x427くらいの大きさです。
基本、縦幅480でデザインを設計しているので、この端末で見ると下のボタンが表示されないとか完全に不具合が出来上がります。じゃあ、この端末への対応は切っちゃいましょうっても思うのですが、海外や、プリベート携帯として結構出てます。これくらいだったら良いのですが、Andoridでは480x854というサイズの携帯が結構多く出てます。これはiPhone用のデザインの設計をしていると相当下が余って気持ち悪いんです。結局きちんとデザインをしてもサイズどおりにいかない。つまり、紙のデザインではなく、WEBのデザインとして考えないといけません。
だとすると、240x320をIE6的な立場で、480x854をSAFARI的な立場でと割り切るしかありません。
なので、Androidへの移植を考える場合は、デザインに関してはAndoridを先行して考える、もしくは、それぞれ用で2つ考えるが正解でしょう。自分はどうしようもないので後者で辻褄合わせました。

今回はここまで。次回は戻るボタンがあるメリットなどを書きます。