「どーした、佐助。真面目な顔して」
「おかーさんは・・・人ですか?」
「そうですね」
「僕とお銀は?」
「猫かと」
「そうすると、おかーさんは本当のおかーさんではないですか?
」
「いや? おかーさんがトイレで踏ん張ったら、佐助が出てきたんだよ
だから私がおかーさんです
」
「おとーさんは?」
「お銀、そろそろおりてくれないかなー
」
「まだダメーっ!
」
「本当の親じゃなかったら、蛍光灯のコードをいじらせるためだけに、
踏み台になったりしないと思いますよ」
「人が猫を生むこともあるんですね
」
「佐助はまだ小さくてわからないだろうけど、
「とんびが鷹を産む」ってことわざがあるくらいですから」
「トンビと鷹は種類が違いますよね。
・・・・・・うん、安心しました
」
「佐助もお銀も、大事な大事なうちの子ですよ
」
「おぎーん、おぎんちゃーん。そろそろおりようかー
」
「やだー!」
「佐助。あのお銀のふるまいを、「傍若無人」と言います。
母は適当なことも相当言いますが、たまに本当のことも言います」
「(どれが本当でどれが適当だったんだろう・・・・・
)」


