《ドキドキドキ》(関谷の心臓の音)
(『あ,あれ何だかこの胸の鼓動は、俺もしかして栗山の事……って何考えてんだよ俺は。どうせ栗山だって俺が倉渕にした事知ればきっと嫌いにになる,多分栗山とこうやって仲良く接すれば自然に栗山だって知るだろうし……これ以上傷つけたくないし俺自身も……』)(関谷)
(そんな感情が関谷の中で湧きだした頃、栗山は小嶋に関谷について話しながら野球の試合に誘っていた)
「拓ちゃん、私達の前の事関谷君に話したんだ」(栗山)
「あ……ごめん。でも『もう一度やり直したい』って話した前の事だから、俺,佳里亜が関谷の事好きだって事知らなくて、でも今は偽りなく二人が結ばれる事願っているから」(小嶋)
「本当に,本当そう思っているの!?だったら野球の試合一緒に見に来てよ、そして私と関谷君が結ばれる様に上手くほろしてよ!」(栗山)
「あぁソレならもちろん!」(小嶋)
(小嶋は拳を上げて言った)
「ありがとう,まぁコレで粉砕したらソノ時はしょうがないか。でも最後は私一人の力で,言葉でコクるんだから!それで玉砕しても悔いは無いよね」(栗山)
「あぁ、でも佳里亜なら大丈夫だって、俺が保証するよ」(小嶋)
「別れた拓ちゃんに言われも余り説得力は感じないけど,まぁいいや」(栗山)
「お,おい佳里亜」(小嶋)
「じゃぁ行く日が近くなったら又声かけに来るね」(栗山)
「あっ,分かった」(小嶋)
(すると栗山は小嶋のそばから離れていった。)
(『やっぱ佳里亜,可愛いよ、でも戻れないんだよな昔の関係には……無いと分かってはいても佳里亜ともう一度”と願っている自分はいけない事なのかな……』)(小嶋)
(関谷に思いを寄せる栗山、栗山に思い寄せる小嶋、そして二人を他所に倉渕に思いを寄せる関谷。成り立たない三角形は結局三人を皮肉に離てしまっているだけだった。そして数週間後5人でプロ野球を見に行く日を迎えた)
-つづく-