小説「君がいたから」‐10‐ | マッサキのナチュラルブログ♪

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「ねえねえナンデ由香ってかわいいくて性格も良いのに彼氏いないの?」(矢口)
「べ、別に良いじゃないのそんな事!」(倉渕)
(倉渕は軽く顔が赤くなった。)
「もしかして他校に好きな人いて告白出来ずじまいとか!?でも由香なら絶対両思いだよ!!もし相手に彼女いても私ならその人と別れて由香の所に行くもん~。」(矢口)
「コラッ、話しをすすめるな。……でも!?」(倉渕)
「でもって”もしかして好きな人は……!?」(矢口)
「も、もぅ良いじゃないソノ話しは、早くノート写さないと茂森先生に怒らるぞ!!」(倉渕)
「あー話しを反らすって事は好きな人いる証拠じゃない。」(矢口)
「もぅヤッチたら」(倉渕)
「良いよ由香が好きな人いる事教えてくれないなら由香の秘密此処で皆の前で話しちゃうから!」(矢口)
《ドキッ》(関谷は矢口のその言葉に胸が何かに突かれる様な衝撃を受けた。そして聴いいるウォークマンの音量を更にあげた。)

「皆って私達入れても7人しかいないよ……。それに秘密なんてないから良いもん」(倉渕)
「そうじゃあ、由香の秘密は……。」(矢口)
「キャッ!!」(倉渕)
(倉渕は矢口の口を両手で押さえた。)
「わ分かった言うよ言う。」(倉渕)
(その時だった今まで黙っていた関谷が席を立ち後ろにいる高波の隣の席に着いた。そしてゆっくりと強い口調で言い初めた。)
「つったく隣の女がうるせーんだよ、俺が片耳だけウォークマン聴いているのはお前らがうぜえからだっていうの気付けよな。周りの迷惑関係なしにベチャクチャと喋りやがって。だいたいてめぇ(倉渕)の様な女は口は固くてもガードは薄いヤリ〇ン女だろうが!!チョットぐらいかわいいからって,しょせん行吹の女なんてそんなモンだよな。さっきの秘密だってどうせエンコーしてるとかだろうが。こんな誰でも寝る様な女どもと一緒に勉強してると思うと吐き気がすんだよ!
あ~あどっか消えてくんねーかな、正直こんな女……し、死ねばいいのに!!」(関谷)
《バシャン》(倉渕が関谷の話しを聞き終わると机にあった教科書やノートを両手で弾き飛ばした。)
「関谷、お前自分が今何言っているのか分かってるのか!」(高波)
(高波は思わず関谷に強い口調で言った。)
「うるせぇ-!こんな汚い女なんかいなくて当然だ!!」(関谷)
「うっ……。」(倉渕)
(倉渕は下唇を噛みながら教室を泣きながら出て行った。)
「ゆ、由香ちょっと待って!!」(矢口)
(矢口はすかさず倉渕を追い掛けて行った。)
(この瞬間クラスの空気はまるで止まっているように静まりかえっていた。)

-つづく-