税関に人気がない理由を書き忘れました。
その理由の一つが税関研修です。税関に採用されると高卒は半年、大卒は3ヶ月間、千葉県柏市にある税関研修に入ります。
勘のいい人ならもう「やだなあ」って感じしませんか。
警察でいうところの警察学校的存在なのですが、まあひどいところでしたよ。
無駄な厳しさで、警察学校よりかははるかに緩い所なんでしょうけど、研修所の職場が我々新人をひたすらイジメ抜くんですよ。厳しいというか、宗教団体みたいな所をイメージするといいです。
全寮制で教育官という20代後半から30代くらいのベテラン職員が新人400人程度と寝食を共にします。
まずは入所。全国の税関で入関式(にゅうかんしき)をした後、人事課の引率で柏市へ。ここまでは本当に人事課の人も優しく、新人達もお客様扱い。
柏市の研修所に到着して人事課の人達と別れると、そこから地獄が始まります。
さっきの教育官というイジメ大好きな人達がいきなり罵声を浴びせてきます。私が入った時は竹刀を持った教育官が「挨拶がない!!!」と。一緒にいた同期と」よろしくお願いします」というと、「声がちいさい!!!」と竹刀をバシッと。女子は涙ぐんでいましたし、男子だって体育会系でない人は足が震えてましたよ。
税関て公安職じゃないですからね?入る前の説明会では危険な仕事もなく、先輩が手取り足取り仕事を教えてくれると言ってたんですが…まんまと騙されたと思いましたね。これが世の中かと。今思えば考えが甘かった…。
これは後で聞いたのですが生意気なガキから教育官が舐められないように自分の威厳を保つのと、研修所では人権がない事をわからせるためにやる歴としたカリキュラムの一つなんです。
まだまだ税関研修の話は続きます。あ、因みに最近はコロナで研修所の全寮制研修は縮小傾向にありますが、さっきみたいなことはやってます。
今回はこの辺で。