昨日の続きです。
2回に分けてしまって申し訳ございませんでしたが、ご興味のある方は前回の記事からお読み下さいませ。
アナンタラホテルのバケーションクラブなるものの待合室で、なんとなく悟った私達。
「バケーションクラブ」という名称。
これは明らかに会員権の販売ですよね。
ヒルトンやマリオットなどには会員システムがあるのは知ってました。
ブログを通して交流が出来ている方の中にもヒルトンのオーナーさんがたくさんいらっしゃいますものね。
(幸か不幸か、今までに勧誘を受けたことがないので詳しいシステムや金額については知りませんが)
でも、まさかアナンタラが会員制システムをやっているなんて全く知りませんでした。
迂闊でしたが空港のカウンターでは「バケーションクラブ」の説明はありませんでしたし、その言葉さえ出なかったと思います。
(なにぶん英語での会話でしたので私達に聞き取りのミスがあったのかも知れませんが)
ほどなくして本日私達をアテンドする約束になっていた日本人の女性がやってきました。
案内されたところは、これまた販売目的満々の各自のデスク。
このデスクでパソコンやパンフレットを見せられながら勧誘を受けることになるらしい。
で、説明を受ける前に、私達がなぜここに来たのかを話しましたよ。
「タクシーを乗るためにチケット売り場に行ったら、知らぬ間にアナンタラのカウンターに連れていかれて・・・。そしてアナンタラホテルで1時間半ほど話を聞いたら、ウエスティンまでのタクシーとピピ島のツアーを無料でプレゼントするって言うので来たのです」と・・・。
「ホテル内も見学させてくれるってことだったし、次回の参考のために来たわけで、だから会員権の勧誘だとは知りませんでした。ノーセールスってことでしたし・・・」と正直に話しました。
その途端、にこやかだった彼女の顔色が変わりました。
そしてこう言われました。
「ホテルを見学するだけでタクシー代+ピピ島ツアー二人分が無料になるなんてそんな美味しい話ってありませんよね?
ホテル内の見学?バケーションクラブの部屋ならお見せしますが、ホテルのお客様は静かに滞在したい方ばかりなので、外の人をドヤドヤと見学させるなんてことは有り得ないですよね。
ここに説明を受けにくる方のほとんどは理解してやってきます。
特に日本人は誰かの紹介だったり、違ったとしも興味を持って話を聞きにくる人ばかりで、だいたい9割くらいの方が契約していきます。
知らずに連れて来られて、そして1パーセントも契約の可能性がないなら、お互いに時間の無駄ですからピピ島のツアーは無しで今ここで帰って下さってけっこうです。
私もそれなら他の日本人の方のアテンドをしたほうがいいですから・・・。」
泊まったことのない他のホテルも見学できて、ピピ島ツアーもついてなら、片道1時間かけても
ホテルの紹介を受けることも悪くない・・・なんて脳天気なことを考えていた私達が悪いのかもしれません。
でも、この言いぐさは無いでしょう。
普段温厚な夫が珍しく(冷静に)怒りました。(←私も少々びっくり)
「確かに、会員権の話だとは知らずに来たのは事実だけれど、1時間半の話を聞くことには了承して来たのです。
英語での会話だったとはいえ空港のカウンターでは会員権の勧誘だという説明は受けていないし、
1パーセントの可能性があるかないかなんて話も聞いてないのにわからない。
こちらも貴重な休暇の時間を割いてやってきたのに「帰ってくれてけっこう」とは失礼な話じゃないか」と。
これを聞いてこの女性がちょっとオロオロ。
上司を呼んで何やら話しています。
結果、「私は他の日本からのゲストのアテンドに入りますが代わりに日本語ができるスタッフが対応しますので、買う、買わないは別としてその人から説明を受けて下さい」とのこと。
本当にただタクシーに乗ろうとしただけがあれよあれよという間にこういう事態になったわけで、会員権の勧誘だとは全く思うこともなく・・・、よって自ら関心があるとかないとかの次元ではなく・・・。
でも話を聞くことが条件で来た私達ですから、嫌な気分にはなりましたが約束通り説明を受けることにしましたよ。(話っていうのも、ただのホテルの紹介だと思っていたアサハカぶり)
これでピピ島が無しになるならそれこそただの「時間の無駄」ですから・・・。
代わりにアテンドしてくれたのは日本語が堪能なインド人の方でした。
この会員システムがいかに素晴らしいかを丁寧に説明してくれました。
ただいつまでたってもこの会員権がいったいいくらなのかは教えてくれません。
素晴らしいシステムであってもお値段次第ですからね。
おそらく他の会員制ホテルと同様のシステムなのではないかと思いますが、ポイント制で毎年毎年20年間に渡りポイントが自動的に付加され、そのポイントを使って宿泊するというもの。
アナンタラホテルの他にもヒルトンやアゴーダの宿泊サイトとも提携しているので世界中のホテルで使えるらしい。(ただし、ホテルにより利用するポイント数が違う)
アナンタラホテルの創設者についての説明もありましたが、確かにヒルトンやマリオットなどならワールド規模で展開している歴史のあるホテルですからある程度安心ですが、アナンタラというと・・・大丈夫なの?と思ってしまいますよね。
事実バックパッカーから始まった創設者が1代で築いたという、まだ始まったばかりのホテルですし。
説明の最後の最後にやっと金額の話です。
予め私達の年収や旅行頻度などは聞かれていました。
それをもとに私達にお勧めのポイント数が確保されるという会員権のお値段は・・・
400万!!(ちなみに・・・のちにどんどん値段が下がっていきます)
このコースだと年間1週間くらいは無料で泊まれるらしい(もちろんホテルのカテゴリーにもよりますが)
400万で20年、年間7~10日間の宿泊・・・どうなんでしょう?
私が乏しい頭で咄嗟に計算したのは
例えば1泊2万の部屋に10日宿泊したとして1年間で20万。これを20年間続けたら400万。
同じじゃん!!!会員の意味ある?
ポイントは持ち越しできるので使わない年があったとしても損はしないみたいだけれど、これなら会員にならずに好きなホテルにその都度泊まったほうが良くない?
例えばね、この400万が預託金なら話は別よ。
返ってこないお金ですし、おまけにこの他に年会費が確か毎年10万?くらいだったかな。
難色を示すと・・・「今ここで契約してくれるなら」と金額が下がるし、それでも難色示すとポイント数は少なくなるけれどもっと安いプランを提示したり・・・。
結局は予想通り私達はお断りしました。
夫曰く、
私達が30代とかの若さだったり、子供がいるとかなら全く考えない訳ではない。
今から20年って、70歳に近い年齢でしょ?
二人とも健康で海外旅行を楽しんでいれるかどうかもわからない。
子供でもいれば自分たちが使えなくても・・・なんだけどね。
または投資として考えられる物件ならばいいけれど、アナンタラ自体未知のホテルだし不動産物件でもないし。
という考えでした。
私も同様です。
なにより、最初の印象が悪かった・・・。
そして、
今ここでクレジットカードで契約しろという性急さも気になりました。
検討して後日改めて・・・というのは無しのようです。
しかも、買わないと決めた人にはパンフレットの1枚も名刺の1枚もくれませんでした。
なので、先に記した金額や宿泊数などのポイントも「記憶」なので数字が違うかもしれません、あしからず。
(加えて、人によって提示されるプランも違うようなので、はっきりいって本当の値段がよくわからない)
ちなみに、1パーセントの見込みもないのなら・・・と言って私達ではなくて他の日本人客の相手をしておられた方ですが・・・
私達より更に高齢な日本人のご夫婦のアテンドをしてました。
私達が帰る頃には既にそちらの勧誘も終了されてそのご夫婦は帰られたあとだったところをお見受けしますと、契約には至らなかったのでは?9割は・・・って、言ってましたけどね~。
ここのバケーションクラブで勧誘を受けていた方たちはほとんどが中国人?に見えました。
中国人ではないにしてもアジア人ばかりでしたね~。
結局なんだかんだと時間がかかって、ホテルに戻ったのは5時近く。
5時間ほどアナンタラに関わっていたことになります。
結果的には行きの空港→ホテル間が無料になり、ピピ島ツアー二人分も無料になりお得になりましたが、ちょっと嫌な思いもしたのも事実。
まぁ、アナンタラ側もいい迷惑だったでしょうが・・・。
そうそうセールスの女性が言ってました。
タクシー会社と提携しているって・・・。
タクシー会社もお客さんを連れていくことでバックマージンをもらっているのですね。
そしてたぶん私が値切ったから・・・安い料金でタクシーに乗せるならアナンタラに連れてけ・・みたいなノリだったのかもですね。(おそらくアナンタラから正規のタクシー料金をもらっているのではないかと)
最近は田舎に住んでるせいか、見返り無しの有り難い親切ばかりを受けている私達。
「美味しいことには裏がある」ということをすっかり忘れておりました。
結果オーライ!?ということで・・・。(爆)
拙い長文にお付き合いくださいましてありがとうございました。
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