
借りぐらしのアリエッティ / 2010年日
メアリー・ノートン原作「床下の小人たち」を基にした、人間の持ち物を借りながら生きる小人の物語。隠れて住んでいたはずの小人の少女アリエッティが、「借り」の最中に出会った、少年との交流を描く。人間と関わってはいけないという掟を破ったアリエッティの行動が、彼女の家族に危険を及ぼし、翻弄される。
小さな頃、小人って絶対にいる!って、信じていた。絵本の中に出てくるような、完璧に人間をそのまま小さくしたような生活を送っている人が、ひっそりと何処かで。高校生の頃、完璧なドールハウスを見た時の、あの感動!物凄くワクワクしました。その感動が、この物語には出てきた。ピカピカに磨かれた、美しい台所道具の数々。美しい模様の食器。あったかい暖炉と丁寧につくられた温もりのある家具。私が見た、ドールハウスのイメージが、正にスクリーンいっぱいに広がってた。ずっとずっと、そのままの生活を彼らには送ってほしいと願っていた…アリエッティがこのままこの場所で生きていけると信じていたように。でも、それは、人間のエゴでぶち壊されてしまった…
<借りぐらし>って、いい言葉だなって、思いました。でも、「借り」じゃなかったですね。<頂戴>してた。(笑)彼らの住む空間と、人間の住む空間を繋ぐ通路には、人間の道具が上手に使われていました。特に、ステープラ!彼らにとっては、あの柔らかい『コの字』の道具は、ハシゴになるのですね。たくさんの「借り」をみて、もしかしたら、わたしが小さな頃に失くしたと思っていたお人形の靴や、おもちゃの食器は彼らが借りていったのかも!なんて、思わずには居られませんでした。
でも、彼らは自分達の存在を人間に知られてはいけないのですね…彼らにとって、人間が<害>なんですね。すごく悲しいことです。この作品には、彼らの生活に<害>を与える人間が出てきます。彼らのため…良かれと思ったことも、彼らにとっては<害>なのです。それぞれに生き方や術があるように、わたし達もまたこのアリエッティたちへ<害>を与えるように、人間以外の生き物に<害>を与えるような生活をしてはいけないのです。
交流を持ってはいけない人間に近づいてみたいという興味をぬぐえなかったアリエッティ。そうすることで、家族が危険に晒されるなんて、思っても見なかったことでしょう。さぁこれから!アリエッティが人間の少年との交流を楽しんでいく!と思いきや…あっという間に、彼らは彼らの生きるべく道を選んでしまいます。何か物足りなさの残る物語。もっと、たくさんの借りぐらしを垣間見たかった!とても残念です。
今回もまた、声優人は俳優さんたちが担当。どうして、本職の声優さんを使わないのでしょうね。志田さんは結構上手だったので、よかったと思いましたけど、大竹しのぶさんはどうなんだろう…キャラの設定と、声の感じとが合っていなかったような気がしました。演技の上手い俳優さんが声優として上手かといったら、やっぱり違うものなのですね。これもまた残念です。樹木希林さん演じるハルさんが、そのまんま過ぎて、怖かったです。怖すぎて、憎たらしくて仕方なかったです。
大好きなジブリ。最近、最初から最後までワクワクドキドキする作品でなく、悲しい。だから、結局、昔の作品を何度も繰り返し観てしまいます。宮崎駿さんの後継者は、なかなか大変なようですね。
この作品。物語として楽しむより、アリエッティたちの住む家の緻密さを映像だけで楽しむのもよいのかも。
監督 米林宏昌
製作総指揮 -
原作 メアリー・ノートン
音楽 セシル・コルベル
脚本 宮崎駿 、丹羽圭子
出演 志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林
上映時間 94分
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id335800/
製作総指揮 -
原作 メアリー・ノートン
音楽 セシル・コルベル
脚本 宮崎駿 、丹羽圭子
出演 志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林
上映時間 94分
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id335800/