沈まぬ太陽 / 2009年日 | TDR&MOVIE

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沈まぬ太陽 / 2009年日

山崎豊子による同名ベストセラー小説の映画化。
激動の昭和30年代から60年代を背景に、航空会社が起こした事故を中心に、
その会社に命を捧げたといっても過言でないとある男が、半官半民企業の腐敗に翻弄され、闘う姿を描く。

国民航空労働組合委員長の恩地は、職場環境改善に為に、身も心も労働組合に捧げていた。
そんな恩地を疎ましく思う会社側。
随一の味方であったはずの副委員長行天の裏切りにより、恩地は海外僻地への移動を命じられる。
度重なる移動の末、日本に戻った恩地。
やっと家族と一緒に居られると思った矢先、世間を揺るがす大事故ジャンボ機墜落が起こる。

見せしめな左遷人事とか、贈賄収賄当たり前。
こういう昔体質が抜けない会社って、未だにゴロゴロしていると思いますけど、観ていて、胸糞悪いですねぇ
未だに、バブルを引きずっている、痛々しい人、私の周りにもたくさん居ます。
誰もが自分が可愛くて当たり前。保身に走りたくなるのがサラリーマン。
反旗を翻せば奈落の底…家族をも巻き込んでしまう。正義すら、潰されてしまう…
殺傷沙汰が起きてもおかしくないような、腐敗した会社でいったい何ができるというのか?
闘うことに、意味はあるのか?と自問したくなる作品でした。

墜落事故で大切な人を失った家族たちの悲しみ、失ったものでないと判らない苦しみを、どれだけ感じ取ってあげられるのだろうか?
その家族たちに対する恩地の温かさ。それに相対する、会社側の冷たい対応。
実際に起こった、御巣鷹山での日航機墜落事故とリンクするような数々の場面。
奇跡的に助かった女の子が救助される映像だけが目に焼きついていますが、その後の補償問題など、どうなったのか全く知りません。
この作品のような事実があったのだとすれば、遺族が悲しみや行き場のない怒りを訴えるたびに、心が苦しくなりました。

まるでドキュメンタリーを観ているかのような内容に、何処までが本当で何処までがフィクションなのか…
再建問題でニュースを賑わせている、日本航空と重ねてしまうのは、致し方のないこと。
企業にとって、何が良くて何が悪いのかなどと、一概には言えない、深い深い問題なのである。

原作は5巻とのことなので、202分にまとめるのはダイジェスト版と言われても仕方のないことなのかも。
それでも、私の中では、そのスケール感や人間模様を十分でした。

監督 若松節朗
製作総指揮 角川歴彦
原作 山崎豊子
音楽 住友紀人
脚本 西岡琢也
出演 渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、香川照之、木村多江、柏原崇、戸田恵梨香、大杉漣、風間トオル、山田辰夫、草笛光子、田中健(井之山啓輔)
松下奈緒、宇津井健、小林稔侍、加藤剛
上映時間 202分
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id333831/
http://shizumanu-taiyo.jp/