GOEMON / 2008年日 | TDR&MOVIE

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GOEMON / 2008年日

『CASSHERN』の紀里谷和明監督が盗賊・石川五右衛門を新たな解釈で映像化した『GOEMON』。
デジタル技術を極限まで利用した迫力あるアクション、そして金襴豪華な映像満載のこの作品。
彼が『GOEMON』をなるまでの謎や画された素顔などをキーワードに、人間臭さと人間離れした身体能力を見事な映像美で魅了する。

正直…『CASSHERN』でかなり失望した紀里谷和明監督。
今回も、ポスターや予告編を見る限り、微妙な雰囲気でしたが…意外にも評判がよいようなので、思い切って観にいってみました。
そして…悔しいけど、面白かったです!
歴史に疎い私…まったく以って、真実と今回の作品の解釈は違ったものなのでしょうけど、かなり引き込まれました。

錚々たる豪華なキャスティング!
石川五右衛門役にはまさかの?!江口洋介。しかし…むちゃくちゃ合ってました!
「一つ屋根の下のあんちゃん」を髣髴させる、あのカリスマ性というか、潔さ、かっこよさ!素敵~
鍛え上げられた身体も、決まってましたねぇ
CGなので、ある程度の動きは作られたものだし、身体もメイクやらで相当デフォルメしてあるのだろうけど…ホレますね。笑
石川五右衛門が釜茹でされたとされる日は、私の誕生日…なので親近感があります!(関係ないか…)

そして、霧隠才蔵演じるは大沢たかお。あんまり…好きじゃないのですよねぇ大沢たかおって。
でも、今回のこの影のありまくりの役!彼もまた、合ってましたねぇ
江口洋介食い気味の演技と存在感は、関心~
悲しい運命の中、生き抜く雰囲気が出まくりで、最後には同情心も芽生えちゃいました。

織田信長演じる中村橋之助が、存在感たっぷりでかっこよかったです。
特に舞うシーンは素晴らしかったですねぇさすがという感じ。
でも…なんだか、ココリコ田中に見えちゃって…汗

それから、豊臣秀吉演じる奥田瑛二は、いやらしい雰囲気全開!で、や~な奴でしたねぇ
どんどん、攻め入られ、落ちていく姿に<ざまあみろ!>なんて、思っちゃいました。
でもこの時代…誰を信じていいのか、不信感でいっぱいになっちゃいそうですね。
策略、そして策略!陥れて何ぼの時代…こんな時代、やっぱりイヤですね。
庶民はどれだけの苦労をしたことか…五右衛門が小判を撒き散らす…神様ですね!笑

脇を固めるたくさんの俳優人の中でも目立ってたのはやっぱり、きゃなめ!こと、要潤。石田三成役。
いいですねぇ凄くよかった~現代風の顔つきなのかと思っていたけれど、こういうデフォルメされた世界観では、かなりの存在感でした。
あの、野望と野心に燃える目ヂカラ!!妻・おりん役の佐田真由美とセットで素敵でした。
ふたりとも…『悪』!って感じがすごく出てたです。

最初から最後までカッコイイ江口洋介~素敵!それに対して、ウザ~とずっと感じていたゴリ。
もっと空気読める演技が出来ないものか…毒
広末涼子も悪くないんだけど…何となく、この作風には合ってなかったような感も。
彼女は現代劇の方が似合いますね。

映像もキャスティングも豪華なこの作品。ちょっとゲームの世界みたいだけど。
『石川五右衛門』という人の存在を、時代劇ファンタジー!?とモチーフに上手く乗っけた、そんな作品でした。
観客よりも、出演していた人たちの方が、完成したこの作品を観て感激したに違いない…

監督 紀里谷和明
製作総指揮 -
原作 -
音楽 松本晃彦
脚本 紀里谷和明 、瀧田哲郎
出演 江口洋介、大沢たかお、広末涼子、ゴリ、要潤、玉山鉄二、佐田真由美、中村橋之助、寺島進、平幹二朗、伊武雅刀、奥田瑛二
上映時間 128分
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id330507/