誰も守ってくれない /2008年日 | TDR&MOVIE

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誰も守ってくれない

いつものように、学校で友達と笑顔で会話を楽しむ中学生の沙織。
そんな彼女に、突然降りかかる事件。兄が「小学生姉妹殺人事件」の容疑者として逮捕されてしまう。
殺人事件の容疑者の家族に対する、マスコミとネット社会の攻撃。
その家族を保護するという、警察のあり方を問う社会派ドラマ。

予告編では、世の中の理不尽さや、マスコミやネット社会の暗い面を映し出しているのかと思いきや、
主題歌の『リベラ』のように、やわらかく包み込むような何かを感じるような、作品でした。
自分は自分自身で守らなくてはいけない。
そんな中にも、自分の助けとなってくれる人は必ず周りに居るということ。
「誰も守ってくれない」でなく、「誰かに守られていたい」という、人間の本能を感じた、
そんなこと思ったラストシーンでした。

主演の佐藤浩一さん演じる勝浦と志田未来さん演じる沙織。この複雑な主題の中、好演。
心に傷を負った二人が、逃亡者のような状況に陥る…でも、二人は心を通わすことが出来ない…
沙織が勝浦に問う「何で?私が?」…
笑顔もない、会話もない。そんな二人の微妙な距離感がスクリーンを通して、伝わってくるようでした。

そして、助演の柳葉敏郎さん、石田ゆり子さん演じる役柄があって、この作品は生きてきたのかなと。
ふたりの絡むシーンは、唯一温かさのようなものを感じました。
そして、佐藤浩一さんの相棒・三島を演じる松田龍平さん。
土曜プレミアム「誰も守れない」を観てから行ったので、この事件以前に何が彼らに起こったのか、
起こっていたのか、勝浦と三島の関係をより知ることが出来てよかったです。

全体を通して、マスコミとネット社会について、焦点が向けられていたように感じます。
社会的に問題視された事件も、視点を変えるとこういう見方もあるということを描きたかったのでしょうけど、
見たくない部分がたくさんありすぎて、前半は不快感を覚えました。
特に「だいまんじん」と名乗る奴…
匿名性のあるネット社会で、こういう輩が居るから、こういう作品が生まれてしまうのでしょう。
という私も、こうしてネットの世界で生きる一人ですが…
実際に、ネット上で中傷を受け、見えない誰かに不気味さを感じたことがある私。
だからこそ、この作品を観たいと思ったのでした。
きっと、ネットというものがある以上、こういった煽りは消えないのでしょうね。
悲しいかな…

監督 君塚良一
製作総指揮 -
原作 -
音楽 村松崇継
脚本 君塚良一 、鈴木智
出演 佐藤浩市、志田未来、松田龍平、石田ゆり子、佐々木蔵之介、佐野史郎、津田寛治、東貴博、冨浦智嗣、木村佳乃、柳葉敏郎
上映時間 118分
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id330419/
http://www.dare-mamo.jp/