
まだ読み始めたばかりで、何か言うこともありませんが、
同じ村上さんでも龍さんと書き方が大分違います。
どちらがよいという事ではなく、「書くという流儀が異なる」
という感じでしょうか。
35ページにこんな文章があります。
何も「人生でできるだけ苦労をしろ」というようなつもりはありません。
正直言って、もし苦労しないで済むのなら、そりゃ苦労しない方が
ずっといいだろうと思います。当たり前のことですが、苦労なんて
ぜんぜん楽しいことではないし、人によってはそれですっかり挫けて
しまって、そのまま立ち直れないケースだってあるかもしれません。
でも、もし今あなたが何らかの苦境の中にあって、そのことでずいぶん
きつい思いをなさっているのだとしたら、僕としては「今はまあ大変でしょうが、
先になってそれが実を結ぶことになるかもしれませんよ」と言いたいです。
慰めになるかどうかはわかりませんが、そう思ってがんばって前に
進んでいってください。
読み進めるのが苦にならない本だと思いますね。
追記
282ページにリンカーンの言葉が引用されていました。これがちょっと
良い感じです。「多くの人を短いあいだ欺くことはできる。少数の人を
長く欺くこともできる。しかし多くの人を長いあいだ欺くことはできない」
村上さんが龍さんの「コインロッカー・ベイビーズ」を読み感心したという
くだりも、へ~、などと思いました。